ロンブー田村亮はなぜスターレットターボを選んだのか? 芸能界屈指の旧車LOVERが語る深イイクルマ愛
掲載 carview! 文:杉山 元洋/写真:市 健治 128
掲載 carview! 文:杉山 元洋/写真:市 健治 128
自身の名を冠したYouTubeチャンネル、「田村亮のYouTube」を2021年秋に開設したロンドンブーツ1号2号の田村亮さん。その最初の企画に選んだのが、“若いころに憧れていた車を乗り継ぐ”というカーライフドキュメント。その第一弾として現在所有している、1989年型のトヨタ「スターレットターボ」の魅力を語ってもらいました。
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夜な夜な走り屋の集まる峠にギャラリーとして通い、免許を取得する前からスポーツカーに魅了されてきた亮さん。1991年、19歳で最初に手に入れた車が、トヨタの3ドアハッチバック「カローラFX 1600FX-GT(AE82型)」でした。
「小さなコーナーが連続するその峠を、軽量コンパクトな車が生き生きと駆け抜けていく。その姿を目にしてから、小型3ドアハッチバックに元気なエンジンを積んだ“ホットハッチ”に憧れていた」と当時の思い出を話す亮さん。
その後、コルトギャランGTO(三菱)、ブルーバード510 SSSクーペ(日産)、XC70・V60(ボルボ)、ハイゼットトラック(ダイハツ)と乗り継いできた亮さん。ですが、若いころに体験したスターレットターボの走りをずっと忘れることができなかったのだそうです。
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スターレットターボを手に入れたきっかけは、個人YouTubeチャンネル「田村亮のYouTube」の開設。そして政府が打ち出した「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」という施策にありました。
「遠くない将来に、ガソリン車が乗れなくなってしまいます。憧れていた車も経年変化でタマ数が減るばかり。その魅力をいま体験しておかないと絶対に後悔してしまう」と考えた亮さん。
手の届く価格の80~90年代の名車を手に入れ、その様子を動画に残す。10年以上温めてきた構想を実現することで、「“人生でやり残していたこと”を取り返していこう」と思ったのだそうです。
「とにかく乗りたい車がたくさんある」という亮さん。増車ではなく、数ヶ月ごとに乗り換えるというその企画に対し「レンタルでもいいはず」という声があったのも事実。
「“借りて運転するだけでいいんじゃない?”というのはその通りだと思います。でも例えば、見通しのいい場所で“少しだけドッカンターボを経験させてください”と、その車の魅力を知りたいからガッツリ全開でアクセルを踏むには、自分の名義でないと申し訳がない」(亮さん)。
スタタボは酷使することなく、時々アクセルを軽く開ける程度のドライブを楽しみ、帰宅後はすぐにシートを掛けていると言います。
自分勝手に乗り潰すのではなく、いちオーナーとしてその車の歴史に参加させてもらう。そして、自分がクルマから教えてもらった喜びを、次のまたその次のドライバーにまで引き継いでもらう。その考え方には車好きなら大いに共感を覚えるはず。
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