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もう「ランクルのレクサス版」とは言わせない。6つのポイントから紐解く新型LX開発への決意

「レクサスのフラッグシップSUVをイチから作りたい」

多様化するユーザーのニーズやライフスタイルに寄り添うことを目指した”次世代レクサス”の第2弾である新型「LX」。チーフエンジニアを務めたレクサス インターナショナルの横尾貴己氏は開発アプローチに関しこのように述べた。

歴代LXに付きまとった”ランクルのレクサス版”という枕詞。事実、歴代はランクルとの差別化に開発の重点が置かれてきた過去がある。しかし新型では、LXのDNAであるランドクルーザー譲りの高い信頼性、耐久性、悪路走破性はそのままに、様々な面で脱”ランクルのレクサス版”、そして全く新しいフラッグシップSUVを作ることへの決意がにじんでいる。

開発コンセプトは「世界のどんな道でも楽に・上質に」。どんな道とは、メインマーケットである中東の砂漠地帯やロシアのツンドラ地域、北米のハイウェイや日本の市街地など、文字通りオン・オフあらゆる道のことを指す。では、チーフエンジニアの言葉から新型LXをチェックする上で欠かせない6つのポイントを見ていこう。

1:クルマとしての素性を伸ばす

新型LXは、ランドクルーザー300でも使われた「GL-K プラットフォーム」を採用し、エンジンは従来の5.7L V8から3.5L V6ツインターボへと大幅にダウンサイジング。高張力鋼板やアルミパネルを多用することで-200kgの大幅なダイエットと、低重心化、前後重心点の最適化を実現した。クルマの運動特性に影響を及ぼすプラットフォーム、重量・重心を徹底的に見直すことで、オンロード、オフロード問わずレクサス独自の走りを実現することができたという。

「”次世代のレクサス”の第1弾である『NX』でも掲げた、クルマとしての体幹を鍛えることをLXでも引き続き行ってきた。クルマとしての素性を伸ばすことができた(横尾氏)」

次のページ>>2:レクサスならではの走りを追求

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