ドローンが前方を照らします。アウディのEVコンセプトカー「AI:トレイル クワトロ」
掲載 更新 carview! 写真:アウディAG
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2019年9月10日、アウディはフランクフルトモーターショー2019にて、EVのオフロードコンセプトカー「AI:トレイル クワトロ」を発表しました。
「AI」は2017年のフランクフルトモーターショーで発表された「アイコン」から始まった、アウディのEVコンセプトカーシリーズ。「アイコン」は自動運転機能を中心に、長距離走行を念頭に置いたラグジュアリーカーで、2018年のペブルビーチでは後に「AI:レース」となるサーキット走行用「Audi PB18 e-tron」を発表。2019年の上海モーターショーでは世界のメガシティで使用することを想定した自動運転車「AI:ME」を発表しています。アウディは今回のショーでこの4台を展示しています。
AI:トレイル クワトロのボディにはハイテクスチール、アルミウム、カーボンファイバーが使用され、その車重は1750kg。全長4150m、全幅2150mというサイズのボディに、高さ1670mm、横幅850mmという巨大なタイヤと最低地上高340mmを確保したことにより、水深500mmの浅瀬も走行可能です。起伏の激しい荒れた路面でも、フロアと一体化されたバッテリーユニットが地面と接触することなく走行することができます。
走行距離の目標値は、舗装路または整備されたオフロードで400~500km(WLTPモード)。走行ロスが多くなるオフロード走行では250kmに設定されています。この目標を達成するため、舗装路における最高速度は130km/hに設定されています。
クワトロの名の通り、各ホイールの近くに4基の電気モーターを搭載し、最大出力は320kW、最大トルクは1000Nm。各ホイールそれぞれがモーター駆動のためディファレンシャルやロックのような機構は無し。また最高速度が低めのためトランスミッションもありません。
変わった機能としては、ヘッドライトがなんとドローン。一体型マトリクスLEDエレメントを搭載したローターレスの(プロペラのない)三角形電動ドローンをルーフラックまたはルーフに5台装備。ドローンが前方を飛んで道路を照らしてくれます。また、キャンプなどでは周辺を照らしたり、ガラス張りの室内を照らすようなこともできます。
まるで月面探査車のような特徴的なキャビンを持つAI:トレイル クワトロ。このクルマでキャンプに行ったら火星にいったような気分になりそうですね。
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