新型CTSに試乗。豪華、快適、スポーティ
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:望月 浩彦
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新型CTSの一番の特徴は、V6エンジンではなく直4ターボエンジンを採用したことだろう。本国にはV6仕様もあるが、日本仕様は潔く直4のみ。このエンジンはATSが積む直4エンジンと共通のものだが、スペックは車格に合わせ向上している。最高出力276ps/5500rpmはATSと同一だが、最大トルクは40.8kgm/3000-4500rpmとATSの35.9kgm/1700-5500rpmよりも約5kgm太い。
かなりのハイチューンエンジンのため、気むずかしいとまでは言わなくてもどこかに無理したようなところがあるのかなと思ったが、全域でスムーズに回り、どこかでグイッとトルクが立ち上がるのではなく、回転上昇に伴ってキレイにじわじわ出てくる。1680-1700kgとサイズのわりに軽い車重に対してこのスペックは十分で、踏めばどこからでも背中を押される加速を味わえる。6速ATの変速にも気になる点はない。スペックからパワーが十分なのは想像できたが、ここまで品のあるエンジンだとは思わなかった。パワフルでトルキーだが、乱暴なところが全然ない。6気筒要らず。
直噴方式で、可変バルブタイミングシステムも備わり、ラグの少ないツインスクロールターボ方式を採用するなど、なかなかのハイテクエンジンだ。メルセデス・ベンツのAMG(360ps/6000rpm、450Nm/2250-5000rpm)を別にすれば、ガソリン2L直4ターボエンジンで最大トルク40kgmを超えるのは他にスバルのDITエンジン(300ps/5600rpm、40.8kgm/2000-4800rpm)くらいしかない。とにかく排気量を得意とするアメリカのメーカーからこんなにナイスなダウンサイジング・エンジンが出てくるとは驚き。一方で、この日はコルベットにも試乗し、大排気量V8も健在どころかえらく進化していたのを確認していたため、GMの技術力に感心した一日となった。
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