ジューク NISMO RS、GT-R・2015年モデル、改良フーガに一気乗り!
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:中野 英幸
306psを生み出す3.5リッターV6に68psの電気モーター、それにマニュアルモードを備える7段ハイブリッドトランスミッションを組み合わせたパワーユニットは、1850kgの車重に力強い活力を与えていて、深めに踏み込めばいつでも望むだけの加速が手に入る。クルマのキャラクターからいって、充分以上のパフォーマンスだといっていい。
それでいて燃費は、JC08モードのカタログ値が18.0km/L、実際の路上でも高速クルージングを含んでの郊外走行であれば10km/Lを軽くオーバーするというから、このボディサイズのクルマとしては良好といえるだろう。JC08モード燃費は2.5リッターV6の「250GT」が11.2km/L、3.7リッターV6の「370GT」が8.9~9.4km/Lとされるから、燃費を気にしていて、なおかつ長距離を走る用途であれば、ハイブリッドを選ぶ価値は確実にあるはずだ。
新型はロードノイズの低下にも意を配した、とされているとおり、室内は全般に静かに仕立てられているが、それだけに逆に気になったのが、ハイブリッドの電気モーター系あるいはその制御系から発せられると思われるノイズだった。特に低速で主にモーターのみを使って走っているときなどに、クククククッといった感じの、エンジン音とは異質のノイズが、決してボリュームは大きくないけれど、耳に入ってくるのだ。
このフーガハイブリッド、見た目の押し出しも強く、けっこう快適で、必要なら充分なパフォーマンスを発揮、しかもサイズのわりに燃費の良好なサルーン、という要求に応えるクルマに仕上がっているといえる。けれども、GT-Rやジューク NISMO RSに感じた、このクルマじゃなくちゃ、という明確な魅力を見い出せなかったのが惜しいと思った。
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