ジューク NISMO RS、GT-R・2015年モデル、改良フーガに一気乗り!
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:中野 英幸
日産のプレミアムサルーン、フーガは正直なところ、ちょっと掴みどころのないクルマだ。もともとはセドリック/グロリアの後継モデルとして生まれたものでありながら、ライバルだったクラウンがずっとクラウンであり続けているのとは対照的に、国内専用車的なキャラクターを捨て去って、海外市場ではインフィニティのブランドを纏ってきた。
今回試乗したのは2代目フーガのビッグマイナーチェンジを受けた最新モデルで、北米をはじめとする海外ではインフィニティQ70と呼ばれているクルマだ。今回のチェンジを機に、新たに日本でもグリル中央にインフィニティのマークが加えられたが、日本ではインフィニティのブランド名は使われておらず、そのディーラーも存在しないため、国内車名はあくまで日産フーガのままという、不思議な素性を持つクルマだ。
今回のビッグマイナーチェンジでは、ヘッドライトやグリルを中心としてフロントとリアのエクステリアデザインを変更するとともに、前方衝突予測警報(=PFCW)や、60km/hでも衝突回避が可能なエマージェンシーブレーキなど、最先端の安全装備を採用して“ぶつからないクルマ”を目指したとされる。同時に、乗り心地や静粛性も向上させているという。
試乗車にはガソリン車とハイブリッド車があったので後者を選択、たっぷりしたサイズの分厚いシートに身体をあずけて、外苑前の路上に出た。ダンパー内部の改良により、微小ストローク時の摩擦抵抗の安定化を図ったという謳い文句の部分が効いているのか、乗り心地は低速でもスムーズにして快適で、クルマのキャラクターに相応しい。とはいえ、全長5m弱に達する大型サルーンなら、それもまぁ当然という気もするが。
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