進化する電子デバイス! ランドクルーザープラド
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:中野 英幸
「最終的にはタイヤですよね…」
オフロード試乗を終え、プラドの開発者とそんな結論に至った。要するにプラドはオフロード走行を高いレベルでこなしているということだ。市販オフローダーとしての性能はいま考えられる限界まできているといった感じである。
ちょうど今回の試乗の1ヶ月前に英国で新型ランドローバーファミリーのテストドライブをした。4WD専門メーカーとして彼らが用意したオフロードコースは泥路を中心にモーグルや川渡りなどじつに様々な状況であった。それに比べると今回の富士ヶ嶺オフロードコースは完全な管理コースであり、スケールも小さい。登って下ってを繰り返しても「それができる」という判断にとどまるだけだ。
だが、試乗当日は連日の雨もあってラッキーなことに路面はかなりグニャグニャ状態。多少ラインを外しても泥ごと轍(わだち)に引き寄せられるのが関の山であった。で、そこでのプラドが頼もしかった。ぬかるんだ泥路でもクルマをしっかり前へ進ませる。トラクションがかなりかかりにくい状態でも、4つのタイヤがそれぞれ仕事をこなしているのだ。実力を見せつけたのはヒルクライムの一番掘られた轍。雨はもちろん試乗が最終日の夕方ということもあり溝は深まっていたが、それも難なくクリアしてみせた。
貢献したのはマルチテレインセレクトである。モードを「MUD&SAND」にすればあとはステアリングと微妙なアクセルの踏み加減に集中するだけ。自動的にトラクションコントロールとABSでタイヤの回転を調整してくれる。ちなみに、センターとリアデフのロックは任意でできるがそれも必要なかった。となると懐はさらに深い。いうまでもないが、デフロックはリアをロックすると自動的にセンターデフもロックされる。
開発者にフロントデフロックの必要性を問うたところ、それは感じないという答えだった。確かにここまで電子制御してしまえばそうかもしれない。レンジローバーのエンジニアも同じ答えをした。
とはいえ、アメリカのオフロードコースでその恩恵を受けた身としてはできればあってほしい機構でもある。オフロード走行は緊急脱出機能が多ければ多い程嬉しいもんである。
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