ノート e-POWERに試乗。新パワートレーン搭載で他を圧倒する出来栄えに
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:篠原 晃一
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システムをONにしてもすぐにエンジンはかからない。Dレンジを選択してブレーキペダルから足を離せばクリープでスルスルと動き出し、アクセルを踏めば速度を上げつつ少したってからエンジンがかかるというのは他のハイブリッドカーと同様だ。
なるべく効率のいいエンジン回転数を使おうとしているため、いきなり2400rpm程度で回り始めるのが独特。さほど力を必要としない走りでは他のハイブリッドカーよりも高めのエンジン回転数となるが、うるさくはない。というよりもアクアやフィット・ハイブリッドよりもずっと静粛性は高い。音対策を入念に行っているうえ、2400rpmで回せば余剰トルクで早めにバッテリーを充電することが可能で、結果的にエンジンを停止している状態が長くなるからだ。
アクセルを深く踏みこんでいくとエンジンの回転数はグーンとあがってくる。2400rpmから最高出力発生回転の6000rpmまで、要求したパワーに合わせた回転数になり、エンジンで駆動しているかのような錯覚に陥りそうになるが、よく観察していると一瞬遅れているように聞こえる。
EVと同じく1ギアなので加速はシームレスでショックなどとは無縁なのが気持ちいい。しかもアクセル操作に対するレスポンスが、エンジン車やハイブリッドカーと比べものにならないほど鋭く、力強い。高速域になってくるとその感覚は薄まってくるが、50km/h程度までなら並のスポーツカーを置いていけるほどのダッシュをみせ、120km/h程度までは十二分な加速力がある。リーフより一回りボディが小さいうえに、バッテリーも小さく、200kg以上軽いのだから速いのは当然だ。
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