フェラーリが新たなファン層を狙う“ケバくない”ローマは乗り心地までマイルドで新鮮だった
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 87
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 87
キーカードをコンソールに置き、エンジンボタンにタッチすると、V8の力強いサウンドが耳に届く。マッティーノ(ドライブプログラムを選択するダイヤル)でコンフォートを選択してスロットルパダルを踏み込むと、全長4.66m、空車重量1570kgのローマはジェントルな、しかし駿馬を思わせるスタートを見せる。ゴージャスで落ち着いた雰囲気を持つローマを運転していると、自然にフェラーリらしからぬゆったりとしたペースで、無闇に前の車を追い越そうとは思わない。
おそらく、これこそがローマのコンセプト、フェラーリの狙いなのだろう。法定速度100km/hの日本はもちろん、70マイル/h(約113km/h)のアメリカのハイウェイをツーリングするには快適そのものである。しなやかなシャーシセッティングはラフな路面が多いアメリカの一般路でも十分に快適な乗り心地を提供するに違いない。
最後にこのローマは週末だけのドライブではなく、日常の様々なシチュエーションでの使用を想定しており、ドイツのライバルにも勝るとも劣らない最新のADAS(先進運転支援システム)はレーンキープアシストやACCなどを搭載していることもお伝えしておこう。
このローマは日本でもフェラーリジャパンによってベース価格2682万円で既に予約が始まっている。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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