補助金55万円が満額になる国産プラグインハイブリッドSUVのベストバイ選び
掲載 carview! 文:山本 晋也 56
掲載 carview! 文:山本 晋也 56
2023年度も引き続き「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」の給付が継続しています。今年度のクリーンエネルギー車の補助金がBEV(電気自動車)で最大85万円というのを耳にしたことがあるかもしれません。

<現在は一番下の5月1日以降。申し込み期限は原則、登録から1か月>
補助金の対象について、電気だけで走るBEVのイメージが強いかもしれませんが、プラグインハイブリッド車(PHEV)も対象で、給付金の最高額は55万円。これは軽BEVと同額です。
バッテリーに充電した電力でそこそこの距離を走ることができ、充電率が下がったときや大馬力が必要なシチュエーションではエンジンを利用できるプラグインハイブリッド車は、充電インフラが整備されるまでの過渡期においてはベストソリューションという評価もあります。
最大額の給付を受けるには、給電機能があること、燃費トップランナー制度の対象になっていることの2点が条件で、実質的に国産車しか給付金の最高額は受け取れない設計になっています。ちなみに輸入メーカーのプラグインハイブリッド車はほとんどの場合、22~45万円の補助金にとどまります。

<昨年度は適用されたクリーンディーゼル車は対象外に>
というわけで、補助金を最大限に考慮してプラグインハイブリッド車を選ぶのであれば国産がオトクです。新車で買える国産プラグインハイブリッドとなると、「トヨタ プリウス」を除き、いずれもクロスオーバーSUVです。ここでは、国産のプラグインハイブリッドSUVのベストバイについてコスパを軸に考えていくことにしましょう。
まず、国産プラグインハイブリッドSUVのラインナップを、価格帯とEV走行距離、エンジン排気量、駆動方式で整理すると次のようになります。
■トヨタ
RAV4|563万3000円/95km/2.5L/電動4WD
ハリアー|620万円/93km/2.5L/電動4WD
>>RAV4のグレードごとの価格や詳細情報はこちら
>>ハリアーのグレードごとの価格や詳細情報はこちら
■レクサス
NX450h+|729万5000円~753万5000円/87km/2.5L/電動4WD
RX450h+|871万円/86km/2.5L/電動4WD
>>NX(PHEVモデル)の価格やスペック情報はこちら
>>RX(PHEVモデル)の価格やスペック情報はこちら
■三菱
エクリプスクロスPHEV|386万3200円~465万800円/57km/2.4L/電動4WD
アウトランダー|484万1100円~570万5700円/83~87km/2.4L/電動4WD
>>エクリプスクロスPHEVの価格やスペック情報はこちら
>>アウトランダーPHEVの価格やスペック情報はこちら
■マツダ
CX-60 PHEV:539万円~626万4500円/75km/2.5L/機械式4WD
>>CX-60(PHEVモデル)の価格やスペック情報はこちら
偶然なのか、エンジンはいずれも自然吸気4気筒。排気量も2.4~2.5Lの範囲ですからほぼ同じクラスとなっています。バッテリーに充電した電力だけで走ることのできるEV航続距離(WLTCモード)についても50km以上~100km未満といった範囲で、全車が「日常的にはほぼ電気だけで走行できる」といえる性能をもっています。
プラグインハイブリッド車としての基本パフォーマンスが似ているとすると、スタイリングやパッケージングで選ぶことになるでしょうか。ここでのポイントは乗車定員にありそうです。
基本的に上で挙げた国産プラグインハイブリッドSUVは2列シート5人乗りのパッケージとなりますが、唯一アウトランダーだけが3列シート7人乗りグレードを用意しています。実際に、大人が日常的に利用するとなると少々狭く感じる3列目ですが、エマージェンシー的に利用できるかどうかは大きな違いで、3列シートの国産プラグインハイブリッド車はアウトランダー一択です。
>>アウトランダーPHEVのユーザーの本音はこちら
>>アウトランダーPHEVの専門家の評価はこちら
>>アウトランダーPHEVのみんなの質問はこちら

<写真:三菱 アウトランダーPHEV>
余裕のキャビンサイズをもつアウトランダーがあるからこそ、三菱はコンパクトでキビキビ感のあるスタイリングのエクリプスクロスという、もうひとつのプラグインハイブリッド車を用意することができるのでしょう。
エクリプスクロスの差別化ポイントはスポーティなルックスだけではありません。EV航続距離を少し短めにするなど性能を割り切ることで、プラグインハイブリッドSUVとしては圧倒的にリーズナブルな価格帯を実現しています。
エクリプスクロスPHEVの中間グレードは433万7300円、CEV補助金を考慮すると380万円となります。380万円というと日産エクストレイルのe-4ORCE(電動4WD)や、トヨタRAV4の通常ハイブリッド車と同じような価格帯です。それでいてプラグインハイブリッド車という電動化時代のパワートレインが味わえるのはコスパに優れていると感じるのではないでしょうか。
>>エクリプスクロスPHEVのユーザーの本音はこちら
>>エクリプスクロスPHEVの専門家の評価はこちら
>>エクリプスクロスPHEVのみんなの質問はこちら
もう一台、国産プラグインハイブリッドSUVで注目したいのは「CX-60」でしょう。こちらは同社が「ラージ商品群」と呼ぶ新開発FRプラットフォームを元にしたクロスオーバーSUVなのはよく知られているところ。パワートレインのレイアウトはエンジン縦置きで、トランスミッションも新開発されたダイレクト感のある8速ATです。
国産プラグインハイブリッドSUVはCX-60以外エンジン横置きのFFプラットフォームをベースにしています。そう思うと、いまどきFRプラットフォームというのはそれだけで差別化できるバリューがあるといえます。
しかもプレミアム価格になっているかというと、RAV4やハリアーとほぼ同等といえます。FRプラットフォームという要素にパフォーマンスの高さを感じるのであれば、CX-60 PHEVはコスパのいいプラグインハイブリッドSUVといえるのです。
>>CX-60 PHEVのユーザーの本音はこちら
>>CX-60 PHEVの専門家の評価はこちら
>>CX-60 PHEVのみんなの質問はこちら
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
世紀の大逆転&5連覇なるか? フェルスタッペンが最終戦でポールを確保。角田裕毅はQ3進出で意地見せる|F1アブダビGP予選レポート
フェルスタッペン、逆転王座に望みを繋ぐPP獲得。ノリスがフロントロウに並ぶ【予選レポート/F1アブダビGP】
F1アブダビGP予選速報|逆転王座へ! フェルスタッペンがポール獲得。ノリス2番手、ピアストリ3番手……角田裕毅、執念のQ3進出10番手
ゴルフカートにつける後付けクーラーだって!? 馬力アップで風量2倍! 三笠製作所が「OASISプラス」を開発! シートヒーターもあるぞ!!
岩佐歩夢「クルマに乗っていたら気が付かなかったこと」を学んだ充実した1年。FP1は“ローソン想定”で走行/F1インタビュー
レッドブル育成のリンドブラッドが今季3勝目。カンポスがチームタイトル争いに望みを繋ぐ/FIA F2第14戦レース1
F1デビュー決定のリンドブラッドが今季スプリントレース2勝目。F2デビュー2戦目のツォロフが非凡な走りで3位。宮田莉朋は14位|FIA F2ヤス・マリーナ スプリントレース
2025年も熱い戦いを繰り広げたSUPER GT……トヨタ&レクサスのGT500マシンヒストリー
価格1200万円オーバーも! 芸術性が高いコラボ時計3選──ウブロ、ピアジェ、ブルガリ
500mの本格防水かつブロンズ製で“育てる一本”に! パネライ「ルミノール」がヴィンテージ感マシマシで登場
ロマンティシズムに鋭さを添えるヴァレンティノ ガラヴァーニ──2025年の秋冬スタイルを小物でアップデートする
横型エンジンを斜めに3基積み!? 魔改造を超えたスーパーミニドラッガーが凄すぎる!!
「クロスビー」が“実質フルモデルチェンジ”で昨対比269.8%と大復活。コンパクトSUVの王者「ライズ」を脅かす存在に!?
「N-ONE」一部改良。販売店には6MTの「RS」と「特別仕様車」に問い合わせ集中…「やっぱりMT車は運転が楽しい」の声も
【やっぱり大人気】長らく買えなかったガソリン仕様「RX350」が受注再開。購入者からは「コスパ最強」の呼び声も
【コメント欄で激論】「500万超えは厳しい」「アルファード買ったほうがいい」…「オデッセイ」一部改良に関する記事が話題
【新車が高い問題】北米でじわりと広がるセダン回帰。日産「セントラ」が示す“手頃さ”というもうひとつの選択肢
【ここが変わった】新型「デリカD:5」まもなく登場! 改良前モデルの“惜しい点”や、お買い得度はどうなった?
ソニー・ホンダモビリティが「アフィーラ1」の量産型を1月のCESで公開。さらに新たなコンセプトモデルも予告へ
【正体が判明】謎のレクサス版スポーツモデルは「LFA コンセプト」だった。BEVでも“走りの魂”を継ぐ次世代フラッグシップがついに姿を現した
【市販化なるか】“ランクル75周年”に向けて浮かび上がるトヨタ「ランドクルーザー Se」のこれからの動向
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!