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新型Sクラス試乗。自動車技術のすべてがある

知能を備えたクルマ

メルセデスは新型Sクラスに、彼らがもっているすべてのテクノロジーを惜しみなく注ぎ込んできた。なかでも注目なのは「見て、判断して、行動を起こす」知能を備えたクルマとして驚くべき進化を遂げたことだ。

長中距離用(77GHz)、短距離用(25GHz)に最適化したミリ波レーダー、ステレオカメラ、赤外線センサーといった数多くのセンサー類を駆使して車両の周囲360°を監視。アラームによる警報、緊急自動ブレーキ、ステアリングアシストなどによって事故のリスクを軽減する。

知能化は快適性にもブレークスルーを与えた。ステレオカメラとミリ波レーダーを使ったディストロニックプラスは、全車速域での前車追従とともに、ステアリングへの舵角修正機能によって車線逸脱を防止する。この種のシステムは他社にもあるが、Sクラスのものは自動運転時代の到来を予感させる高度なもの。前車との車間距離を一定に保つことに加え、白線のないカーブでもステアリングアシストを行うことで前車にピタリと追従していく。もちろん、白線のあるところでは車線逸脱も防いでくれる。現状では自動運転ではなくドライビングアシストと位置づけられているため、ステアリングから手を離していると10秒で自動的にキャンセルされるようプログラムされているが、仮にそれを解除すれば、高速道路ではほぼ自動運転が可能なレベルである。

ステレオカメラは乗り心地の向上にも寄与している。「マジックボディコントロール」と名付けられた新しいサスペンションシステムは、ステレオカメラによって路面の段差を検知。タイヤが段差を乗り越えるまさにその瞬間に、アクティブサスペンションを制御して衝撃をいなすとともに、車体の揺れも抑え込む。マジックボディコントロールのありなしで実際に試してみたが、ガツンという衝撃や、その後の車体の揺れには大きな違いがあった。とくに後席での乗り心地は明らかに別物で、そのスムースさとフラット感は文字通りマジックのようだった。現状では130km/h以上、かつ夜間や曇りといった条件下では段差を検知するのが困難なので作動範囲外になる。今後は作動範囲を可能な限り拡大していくことが課題になるだろう。

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