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新型アコードを写真で ワゴン名はツアラー!

■激動の時代のグローバルカー

F1撤退を表明する前日、ホンダは8代目となる新型アコードを発表した。32年前に登場した初代アコードから早くも輸出をはじめ、現在アコードシリーズは北米、アジア、欧州などで売られるグローバルカーとしてホンダの屋台骨を支える。国内販売から海外販売へ国内メーカーがシフトする中で開発され、金融危機や環境危機の時代に登場した新型アコードはどんなクルマなのか。

■圧倒的ボディサイズ

新型アコードのボディサイズはセダン版の「アコード」が全長=4730(+65)mm×全幅=1840(+80)mm×全高=1440(-10)mm。一気に80mmも拡大した全幅はアテンザ(1795mm)やカムリ(1820mm)、アウディA4(1825mm)などを軒並み上回る堂々たる数値。また、「アコード ツアラー」と改称したワゴン版は全長=4750mmとセダンの20mm増しとなる。※括弧内は先代比値。

エクステリアは五角形グリルやランプのイメージなどを先代モデルから受け継ぐ一方、国内販売の主力とされるツアラーのリアピラーは大きく絞り込まれ、よりエモーショナルな造形となった。

インテリアは先代のデザインをベースにしつつ、ダッシュボードの皮シボを高品位化したり、外周指針メーターを採用するなど質感や装備の向上が図られる。ベースグレードの24Eをのぞき、運転席8ウェイパワーシートが標準。居住空間も拡大している。

■磨かれたパワートレーン

エンジンは1本に絞られた2.4リッターi-VTECで、給排気効率や圧縮比を高めて206ps(従来比+6ps)/7000rpmと23.7kg-m/4300rpmを発生。ホンダ自製のパドル付5速ATは主要部品のほとんどを新設計とし、特にロックアップの応答時間は大幅に短縮した。一方、150kg近く増加した車重もあり燃費は10・15モードでセダンが11.2km/リッター、ツアラーが11.0km/リッター。全車プレミアムガソリンが指定だ。

インスパイアで採用された低重心プラットフォームは、従来比で17mmエンジンを低くマウント、燃料タンクも樹脂製として薄く低く中心寄りに配置する。また、ストローク速度によって減衰力を変える新型ダンパーの採用や、ロールセンターを高めるなど、旋回性能や乗り心地にこだわった。タイヤサイズは225/50R17で、24TLのスポーツスタイルのみ235/45R18、全車アルミホイールが標準となる。

■安全装備もグローバル基準

6エアバッグ、ホンダ版横すべり防止のVSA、車両挙動の乱れを電動パワステでアシストするモーションアダプティブEPSを全車に標準装備としたのもニュース。オデッセイやライフに続き、Aピラーのスリム化でコーナーリング時の視界も改善された。また、ルーフとピラーの溶接に片側スポット溶接を用いてボディ剛性を上げるなど、生産ラインにも最新設備を導入している。

主力モデルとなる24TLの場合、セダンが290万円、ツアラーが315万円。先代ユーロRのようなスポーティグレードの設定に関しては、発表会で福井社長自らが、全モデルがすで匹敵するダイナミクスを持っている、と語っている。月販売目標はシリーズ合計で1000台。

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