ざっくり100kg軽い新型スイフトの衝撃。軽さは七難隠すは本当か?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦
しかしなぜスズキだけがここまで軽量化に突っ走れるかって、1つはコンセプトの全社的徹底ぶりで今回「HEARTECT」(ハーテクト)と名付けられた新プラットフォームは実は去年登場のソリオから導入されたもの。そもそも2014年登場の軽自動車アルトも同じコンセプトでプラットフォームが作られてます。
これはボディ骨格の骨の通し方から一新して軽さを追求したもので、前述の小堀昌雄チーフ曰く「今まではボディ1つとってもフレーム、ハブ、フロアと部署ごとに軽量化を追究してたけど、この世代から一部を強くした分、他をより軽く出来て全体的に軽く出来るならばそうする」ような全体マネージメントがなされたそうで、かつてない総合力で軽量化がなされているわけです。
高張力鋼板の使用率は全体で5割前後と旧型とさほど変わってないけど、より強い超高張力鋼板は増えていて、質が向上しているとか。
さらに新型スイフトで凄いのはデザインで、キャビンのカタチやライト回りなどは一緒でも全体に今までにないヌメリ感を持つ面質で攻めてます。それと全長3.8m台のコンパクトサイズをキープしつつ室内幅やリアシートの足元は微妙拡大で、ラゲッジも55Lアップの265Lになっててホントにマジメに進化。
ぶっちゃけこの時代は最新式ハイブリッドや先進安全を付けた方が分かり易くウケるし、スイフトも新世代のデュアルセンサーブレーキサポート(セーフティパッケージ装着車に標準装備)でこれは歩行者も検知しますが、それ以上にスイフトはジミにマジメに本当に全域で効く軽量化を魅力の核としてます。
世間的にはヴィッツハイブリッドの方が分かり易くウケちゃうでしょう。そっちの方が分かり易くお金も取れるし。でも小沢は渋くてガンコで価格控えめなスイフトイチオシですなぁ。
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