日本市場での復権なるか!? 新型カローラ セダン&ツーリングの想像以上の進化っぷり
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹
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ACCの出来にも非常に感心した。先行車両への追従も、中央維持も動きが自然で、運転支援に関してはずっと高いクルマと同じように振る舞う。こうしたADAS(先進運転支援システム)については、微妙なトルクの出し入れをレスポンシブに行うことができるモーター駆動のクルマのほうが根本的に有利だと改めて感じさせられた。
最後にディスプレイオーディオを全車に標準装備としたのは英断だ。幅広い年齢層が乗るカローラシリーズであっても、今やスマートフォンを持たずに乗る人のほうが珍しいはずだ。スマートフォンにはほぼ必ずカーナビアプリが備わっている。だからそれをクルマにつなげて車載ディスプレイに表示させることができれば、高価な車載カーナビは不要となる。カローラはこれを実現した。カーナビは販売店にとって重要な商品なので、最量販車種でカーナビ不要とすることには販売サイドからの反発もあったはずだが、この点は実にユーザー思いだ。もちろん望めばカーナビを車載することもできる。
冒頭に書いた通り、日本市場ではセダン/ワゴンの人気がない。売れるのはSUVばかり。人気がなくなるとよい商品が出てこなくなり、さらに人気がなくなるという悪循環となる。これを打破するにはメーカー側が問答無用に欲しくなる商品を出すしかない。このことに挑んだカローラシリーズを日本市場はどう評価するか、なかなか楽しみだ。
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