目玉のコネクト技術で一気に若返りを狙う新型カローラ スポーツが登場
掲載 更新 carview! 写真:トヨタ自動車
掲載 更新 carview! 写真:トヨタ自動車
6月26日、トヨタは新型「カローラ スポーツ」を発表しました。日本では実質的に、終了モデルとなった「オーリス」の後継モデルがカローラ・ファミリーに統合された形で、北米の「カローラ ハッチバック」、欧州の「オーリス」と、日本の「カローラ スポーツ」で、同じボディに3つの名前が存在することになります(仕向け地によってパワートレーンにも違いあり)。日本での月販目標台数は2300台。
カローラ スポーツの最大のウリは“コネクティッド”と“クルマ本来の楽しさ”の融合。同時に発表された新型「クラウン」と同様にDCM(クルマ用に特化したモバイルデータ通信機)を標準装備し、トヨタのテレマティクスサービスであるTコネクトが利用できます。新車購入の場合は3年間無料。
カローラで利用可能なサービスは、警告灯が点灯したときのアドバイス、オイルや電子キー充電などのメンテナンス状態の確認、運転エコ度の診断、スマホでドア開閉やハザード点灯を確認(確認のみで施錠はできません)、事故や急病時にオペレーターに接続、オペレーターにナビの目的地設定を依頼、音声対話エージェントで目的地や天気・ニュース情報などを検索、LINEマイカーアカウントなど。
編集は未体験なものの、愛車を友達登録してスマートアシスタントにできるLINEマイカーアカウントは、今風なUIで気軽に使えそうです。ただし、Apple CarPlayやAndroid Autoと違って一般のインターネットのサービスが使えないあたりは、“トヨタ初の走るスマホ”的なクルマまでイメージしたユーザーには肩透かしかも。車両系のアドバイス実施時にディーラーとのコンタクトを絡めているあたり、販売店の活性化も含めたトヨタブランドの囲い込み的な側面もあるのかもしれません。
一方の楽しさは、デザインや走りなどクルマ本来の魅力の部分。まずはTNGAプラットフォームを活かしたスタイリッシュな内外装デザイン。スポーティなエクステリアデザインや、上下に薄くワイド感のあるインパネ、ホールド性を高めた新開発スポーツシートなどが自慢です。
パワートレーンは1.8LガソリンHV(JC08モード燃費=34.2~30.0km/L)と、1.2L直噴ターボ(JC08モード燃費=19.6~18.0km/L ※FFモデル)の 2種類。ハイブリッドには電気CVTが組み合わされ、直噴ターボには10速制御付CVTと、トヨタ国内モデル初となる回転合わせ機能の付いたiMT(FFモデルのみ、8月発売)が用意されます。
ボディはもちろん、サスペンションのアブソーバーなどにもこだわった新型は、5大陸で延べ100万kmの走行試験を重ねて走る楽しさを追求したとのことですが、プロトタイプ試乗記の評価からも期待が持てそうですね。(https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20180531-20103945-carview/)
ちなみに開発主査の小西良樹CEに、評価の高い北米仕様の2.0Lは入れないのか聞いたところ「個人的には大好きなモデルなので気持ちは当然…」というお言葉。勝手ながら、期待してくださいというニュアンスで受け取っておきました(笑)。
第2世代型の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備としたのもトピック。夜間の歩行者や、自転車にも対応するほか、全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロール、操舵も含めたレーンキープ機能、オートマチックハイビーム、標識認識機能などが備わりました。
というわけで新型カローラ、現状では60~70代とも言われるユーザー層を大幅に若返らせるべく、カローラ史に残る本気のテコ入れが行なわれたばかりか、次世代車のキー装備になるコネクト技術をクラウンと共にトヨタ・ブランドの先陣を切って導入しました。そしてもちろん、セダンやステーションワゴンも後に続くことになります。果たして若返り戦略は成功するのか? カローラブランド52年の大転換にこの先も注目ではないでしょうか。
次のページ>>スペック例
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
WRCとパリ・ダカールラリー日本人初の優勝者、篠塚建次郎が逝去。享年75
チップ・ガナッシと離別するキャデラックの新たな提携先をめぐるウワサ。英国籍チームが有力か
半数のF1チームが「利益を上げている」とマクラーレンのブラウンCEO。リバティの買収が与えた影響を指摘
存在感スゴイ! 新型「超スポーティ“ワゴン”」初公開! 斬新光るグリル&テールライト採用! 3リッター6気筒エンジン搭載の「E53」欧州に登場へ
アルピーヌ、F1技術も注入の『A110 Rチュリニ』の2回目の受注を開始。4月15日までの限定40台
ローソン、現時点ではF1での将来に向けた計画はないと語る「準備を整えておくことが大切。うまくいけばチャンスが来る」
VW、中国車への関税「危険」と反対 EU規制めぐり各メーカーの "立ち位置" 鮮明に
レクサス「IS F」でド迫力のドリフトを同乗体験できる! 4月開幕の「フォーミュラドリフトジャパン」は新イベントも要チェックです
ラスト6分で勝利を掴んだデレトラズ「チャンスが見えた」。敗れたブルデーは接触に苦言/セブリング12時間
これは1台満足EVだ! ボルボEX30は、サスティナブルでもガマンいらずの「使える」EVだった
エステバン・グエリエリが世界戦にカムバック。新興ゴート・レーシングのFL5シビックRで参戦へ/TCR
J SPORTSが3月23~24日のスーパーGT富士公式テストを生中継&ライブ配信
【訃報】篠塚建次郎氏…WRCとパリダカで日本人初優勝、生涯現役を貫いたレジェンド
青のストライプと真っ赤な内装、どちらがお好み? 「コルベット」特別仕様車は限定40台
【ズルいぞトヨタ!】欧州版「ヤリス」の商品改良が日本版より豪華&内容充実な“裏事情”とは
【やっぱり出るの?】開発継続が確認された新型「コペン」は定石通りこの夏に登場するのか
「トライトン」の悪路走破力がパジェロ級。SUVの洗練か、ピックアップの可能性か、そこが問題だ!
日本も常識になりそうな「オールシーズンタイヤ」ってなに? 財布と場所と面倒を同時に解決
ついに3000万円台に突入ダ! 「ニッサン GT-R」2025年モデル発表。伝説は続くのか…?
ホンダ ヴェゼル新型予告! シティ派からアウトドア派へ転向!? “ハントパッケージ”ってなんだ?
【言わんこっちゃない!】世界でEVの逆回転始まる! 中国の弱点を攻めるトヨタの粘り勝ち