新型Cクラスで見えた メルセデスのブランド学
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
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まずはインテリアからチェック。ここが現行Cクラスの最大のウィークポイントだったからだ。中でもダッシュボードは「安っぽい」「鮫肌」と評価は散々。コスト削減を必要以上に頑張ったからとも言われるが、インテリアはオーナーが毎日眺める"第二の顔"。非常に重要だ。
実際、すぐ分かるのはダッシュボードの変貌である。デザインはもっさりとした一体型のものから、ピアノ調パネル等で上下に仕切られたツートーン調になり、分かり易いところでは格納式だったナビモニターが常時表示式になってメーター類と一体化した。そしてなによりも樹脂の質感が全然違う。
前のは全体にグレーっぽく、渇いた硬そうな素材だったが、今回のはもっと黒っぽくてハリとツヤがある。「革に間違える」とまでは言わないが、触ると全面ソフトパッドで、上質感はかなりアップ。ついでにスリ傷などにも強いとという。
さらにセンターの操作パネルだ。前は色的にも全体の樹脂とほぼ一体化し、質の高さを感じさせなかったが、今回は周りから独立した黒いつや消しパネルが使われており、下段のハザードスイッチなどが並ぶスイッチ群には、質感の高いメタル調パネルが使われ、これまた見た目品質が高い。
それとステアリングホイールだろう。現行は4本スポークの黒い樹脂製だったが、今回は一番ベーシックな「ブルーエフィシェンシーライト」でも標準でナパレザーとアルミ調パネルを使った3本スポークホイールが備わり、中でも「AMGスポーツパッケージ」には先日出たばかりのCLSと全く同じものが備わる。
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