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【まとめ】ニューヨークショー2014・国産編

ニューヨークショーの特色は?

日本にゴールデンウィークがあるように、欧米では春の訪れとともにイースター休暇がやってくる。例年、その直前の4月中旬に開催されるのがニューヨーク・ショーだ。マンハッタンのミッドタウンのリバーサイドにあるショー会場へ向かう途中、美味しそうな朝食を出すダイナーがあったり、桜の花が咲いていたりして、思わずニューヨーカーを気取ってコーヒー片手に寄り道しそうになる。

デトロイト・スリーのお膝元で開催される年初のNAIAS(デトロイト・ショー)と、北米最大の自動車市場であり西海岸を代表する都市で開催されるLAIAS(ロサンゼルス・ショー)に対して、NYIAS(ニューヨーク・ショー)は株式関係者やマスメディアが集中する東海岸随一の都市で開催されるショーとしての性格を帯びている。例えば、2大全国紙のうちウォールストリート・ジャーナルと最大の地方紙であるニューヨーク・タイムズが拠点をおく。早朝、アメリカ車メーカーのリーダー的存在が行う洒落のきいた基調講演から開幕するのもニューヨークの特徴だ。

今年は、フォードCOOにして、元マツダCEOとしてもお馴染みのマーク・フィールズ氏が登壇。地元ブルックリン生まれであり、アラン・ムラーリー現CEOを継ぐ人物と噂されている。「フォードという企業風土を育みながらも、今後数年で大きな技術革新を起こしていく」と宣言することで、フォードの舵取り役としての準備が整っていることを示唆したカタチだ。

2日目の朝には、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの発表もあった。世界22カ国、69人の選考員によって選定されており、ジュネーブでファイナリスト3台を発表し、ニューヨークでは最終選考を発表する。今年のイヤー・カーは、去年のフォルクスワーゲン「ゴルフ」に続いて、同グループのアウディ「A3」が受賞。加えて、ラグジュアリー部門をメルセデス・ベンツ「Sクラス」、パフォーマンス部門をポルシェ「911 GT3」、デザイン部門とグリーン部門をBMW「i3」がダブルで、それぞれ受賞した。惜しくも受賞には至らなかったが、マツダ「3」はアメリカン・カー・オブ・ザ・イヤーで3台のファイナリストに残ったのに続いて、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーでも総合とデザインの3台のファイナリストにノミネートされていた。

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