雨の日の視界不良、原因は油膜！ 50年間ドライバーの安全運転を支える洗車用品「キイロビン」とは？

施工現場で聞いた作業員の声が商品名改称のきっかけに

「その後、他社から類似品も次々と出てきたのですが、それらもあまり効果がなかったようで、ガソリンスタンドなどの施工の現場で『お～い、あっちの黄色いビンの方持ってきてー』という声を聞くようになりました。それが商品名を『キイロビン』に改称した、ひとつのきっかけでもあります（笑）」

──おお、ということはキイロビンという商品名は、ある意味ユーザー発信で生まれたものでもあったわけですね（笑）。それも入れ替わりの激しいカーケア商品の中で、キイロビンが長く親しまれている隠れた理由なのかもしれません。社長ご自身はキイロビンの発売50周年を、どう捉えていらっしゃいますか？

「私がいつも思い出すのは、とあるホームセンターで実演販売をしていた時のことです。あるお客様が声を掛けてくださったんですが、そのお客様は別の店舗で私が（キイロビンの）実演をしていたところを見て、試しに使ってみるかとキイロビンを購入してくださっていました。それで私を見つけると、『お兄さん、あの時の人だよね！ これ本当にすごいから、あんたの売るもの、俺は買うよ！』と面と向かっておっしゃってくださったんです」

──それはいいお話ですね。

「今の時代はSNSなどを使って、お客様との接点を持たずとも商品の情報をあっという間に波及させることができますが、私にとってはその時の経験こそ、お客様が本当に喜び、笑顔になってくれる商品こそ本物の商品、という気持ちを持つ原点となりました。当時大学生だった私も、今では71歳になりましたが、その強い気持ちに変わりはありません」

「私が社長になって社名を竹原からプロスタッフに変更したのも、従業員ひとりひとりが商品を使っていただく方の笑顔のために働くプロであり、主役であるという想いを込めたからです。商品開発においては、お客様のお困り事もアイデアの源。これからもブレず、お客様の笑顔のために邁進して参ります」