売れてるホンダ「PCX」試乗。250ccクラスのような存在感と安定した走りを持つがメットインは要チェック
掲載 更新 carview! 写真:編集部 31
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PCXの外観を眺めてみます。現在各メーカーからラインアップされている125ccモデルは50ccをやや大きくしたくらいのボディを持つモデルが多い傾向ですが、PCXはそれらに比べると明らかに大きく、250ccクラスのようなスタイリッシュさと存在感があります。またがってみるとそこまで大きさを感じさせない絶妙なサイズで、押し引きしてみると50ccモデルと比較すれば重さはありますが、取り回しに困るほどの重さはなく、むしろボディサイズを考えると軽く感じるほどでした。
身長170cmの編集がまたがってみます。少しかかとが浮きますが、バイクをしっかり支えることができるので足つきに不安感はありません。やや座面が固めのシートに座ると足元は広々としていて、足を伸ばしても前側の足置きに足が届きません(足が短いだけかもしれません)。いずれも長時間乗っても疲れにくい要素となりそうです。
スマートキーをポケットに入れ、イグニッションスイッチをONの位置にひねり、ハンドルのスターターボタンを押すと「トゥルン」と軽くエンジンが始動します。アクセルをひねりスタートすると軽々と加速し、その伸び方はスムーズ。エンジン音も排気音が抑えられていて、気がつくとそれなりの速度に達してしまいます。
コーナリングもブレーキングも安定していて、また走りに重さを感じることもなく一般道での走行は快適。まさに都市部の通勤快速といった具合です。アイドリングストップ機能は停車後ストンとエンジンストップ。アクセルを軽くひねるとショック無くエンジンが始動しすぐに加速することが出来ました。
気になったのはメットインの容量。ボディサイズの割にそこまで大きくないので、ヘルメットによっては収納できないものがありそう。実際に別の編集のヘルメットが収納出来ませんでした。大きめのヘルメットをお持ちの方はチェックしたほうがよさそうです。また、大きめのボディサイズは保管場所が限定される可能性があり、特に長さがあるのでこのあたりもチェックしておいたほうがいいかもしれません。
直接のライバルは同じく大きめサイズのヤマハ「Nマックス」でしょうか。こちらもなかなかスタイリッシュなデザインで編集的には甲乙付けがたい…。さらに価格もPCXが34万8700円、Nマックスが35万7500円と均衡していて、どちらを選ぶかはお好みになりそうです。
【 PCX 】
全長×全幅×全高=1925×745×1105mm
シート高=764mm
車両重量=130kg
エンジン=124cc 水冷4ストローク単気筒OHC4バルブ
最高出力=9.0kW(12PS)/8500rpm
最大トルク=12Nm/5000rpm
燃料供給装置=電子式
トランスミッション=無段変速機
タイヤサイズ=前:100/80-14
後:120/70-14
ブレーキ=前:油圧式ディスク
後:機械式リーディング・トレーリング
燃料タンク容量=8L
燃料消費率=国土交通省届出値:定地燃費値=54.6km/L(60km/h) <2名乗車時>
燃料消費率=WMTCモード値=50.7km/L<1名乗車時>
車両価格=34万8700円(税込)
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