週イチの“お家充電”だけ。ガススタ通いより気楽な「新・充電事情」は日本人のBEV嫌いを変えるか?
掲載 carview! 文:山本 晋也 47
掲載 carview! 文:山本 晋也 47
さて、こうして7掛けしても一充電で300km以上の走行が期待できるようなBEVの場合、「急速充電不要説」が浮かびあがってきます。
職業ドライバーやロングドライブが趣味という一部のユーザーを除くと、一般ユーザーの年間走行距離は5000~6000kmといわれます。月に均すとせいぜい500kmというわけです。
カタログ値で400~700km走るBEVであれば、1回の充電で1か月相当の走行が可能になるといえます。リアルワールドでの航続距離はカタログスペックの7掛けになるとしても、週に1度満充電にしておけば、おつりがくる計算です。
いま入手できる最長の航続距離クラスである700km級のBEVであっても、6kW普通充電で満充電に要するのは12時間程度が目安となります。週に1回、12時間ほど充電しておけばいいのであれば、それほど手間には感じないのではないでしょうか。
都市部を除き、全国的にみると戸建て(持ち家)に住んでいる世帯が半数を超える日本において、自宅駐車場に6kW級の普通充電を設置することは購入の大きな障害とはならないはずで、設置コストの補助を出すブランドも少なくありません。
ロングドライブを絶対にしないとは言い切れないだけに、急速充電インフラの整備政策がBEVの利便性を上げることにつながるのは事実です。しかし、月に1~2度ほど自宅で普通充電をすれば普段は不満なく運用できてしまうのであれば、「EVに急速充電は必須」とはいえないかもしれません。
利用するサービスや契約内容によるものの、普通充電のほうが充電コストを圧倒的に安く抑えることができるのは間違いありません。また、急速充電は電力消費ロスが多く、バッテリーの劣化も進みがちですから基本的には普通充電をメインで利用すべきという見方もあります。
いずれにしても、BEV自体のロングレンジ化が進む中で、急速充電ありきではない運用スタイルを前提としていく時代に変化している可能性について認識すべきでしょう。
|あわせて読みたい|
>>【まだお先は真っ暗?】もはや日本じゃ売れる気がしないBEV…やはり初心者のボクらには無理ゲーなのか
(終わり)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
ターボ車で5時間耐久を勝ち抜けるのか?スズキ「アルトワークス」で挑んだ暑さ対策と完走への戦略
リッター20キロ走る! ホンダの最高級ミニバン「“新”オデッセイ」登場! 全長4.8m“堂々”ボディに快適度アップの「大型シェード」新採用! 最新「3列・7人乗り」の“豪華仕様”が販売店でも話題に
「千葉県と栃木県を直結する特急」が今冬に運転! 元・房総特急の車両が両毛線まで直通
まもなく発売! 三菱の“オールラウンドミニバン”新型「デリカD:5」は何が進化した? スタイリングはより力強く! ハイテク搭載で向上した走破性も注目です
「6割も軽い!?」「イケメンすぎる…」Z900RSのチタンフルエキが登場
「もし助けが必要なら電話してくれ」とロバンペラにエール。コバライネンが語るラリーとフォーミュラの境界線
トヨタ最新「“3列7人/8人乗り”ミニバン」が凄いッ! 世界初「画期的ドア」&メーカー初の”安全機能”や運転支援技術がもり沢山! 人気トップ10にもランクインしている大人気「ノア」の革新的技術って?
富士山麓の「渋滞」回避へ! 国道138号の「抜け道」開通に歓喜の声、忍野村「村道鐘山線」
ホンダ「NS400R」(1985年)【80年代に登場したホンダのバイク図鑑】
「白紙に戻すべきではない」北陸新幹線延伸、維新8ルート提示で再燃! 米原・湖西・舞鶴案、一本化は見通せるのか
価格35万円! リッター49.3km走るホンダ「”新”スクーター」登場に反響“殺到”! 「フルフェイスが2個入る!」「他のスクーターには戻れない」広々ラゲッジの原付二種モデル「リード125」26年1月に発売
天然の恵みを肌で感じる。飲泉・自家源泉かけ流しの宿「観音温泉」【心を満たす温泉宿24選】
【まさかの“最強の商用車誕生”】トヨタ「プロボックス」一部改良で使い勝手が激変。ACC標準化で日常もアウトドアも“隠れ最適解”になった件
中国向け「RAV4」は“約378万円〜”の設定で登場。国内仕様コア/アドベンチャーの2モデル体制が示す市場差
スズキの小型SUV「eビターラ」発売まで約2ヶ月。現在の受注状況は? 補助金厚めで都市部を中心にジワジワ人気拡大中
日産エクストレイル次期型が徐々に姿を現す! 新たなデザインと進化型プラットフォームの特徴とは?
ホンダ「ヴェゼル」に追加設定された「RS」が“コンパクトSUVの大本命”と言える3つのワケ
26年発売の新型「スーパーワン」に販売店も期待大。ホンダが“小型BEVスポーツ”を市場投入する意図とは?
【まさかのアマゾンで買えるミク仕様】ダイハツ「ミクキャンバス2」登場! 約25万円で“さりげなく初音ミクを推せる軽”に変身する特別パッケージ
【日産の逆襲が本格化】新型「エルグランド」の中身がついに判明。美意識デザイン×e-POWER×プロパイロットで「アルファード」包囲網が整った
これは「N-BOX」越えちゃったかも。日産新型「ルークス」が子育て卒業層に提案する“軽でも高品質”という選択肢
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!