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新型SAI、“高級版プリウス”以上の意欲作!

なぜ321万円~なのか分かった!

走り出してみると、これまたプリウスとはかなり違うのが分かる。とにかく車内の静かさがハンパじゃなく、高速でも超静か。加藤さん曰く「あんまり言ってませんが、静粛性はクラウンより上です」とのこと。吸音材も沢山使っているんだろうが、根本的には剛性の高いセダンボディが効いているのだろう。

それから乗り心地だ。いわゆる昔のクラウン的な柔らかさはないが、欧州車的に締まっていて道のデコボコを角が取れた衝撃とともにしっかり吸収する。ステアリングフィールも、基本はプリウス的に電動車っぽいが、よりシャープで締まっている。それもそのはず、リアサスペンションはプリウスとはまるで違うダブルウィッシュボーン。基本性能がかなり違うのだ。

肝心の加速性能だが、これまたハイブリッドシステムはプリウス譲りだが、エンジンはプリウスの1.8リッター直4ではなく、150psの2.4リッター直4に変わっているので余裕が違う。確かに"プリウスの高級版"たる側面もあるが、それ以上にプリウスのソリューションを使って作った、"別の回答"でもある。

それと気を使っているのは、トータル的なエコで、今回、内装の表面積の80%にリサイクル材であるエコプラスティックを採用。その他の部分でもリサイクル材を多用しており、ある意味、トヨタの環境戦略のトップランナーでもあるのだ。

つまりそう言った「作り込み」「質感」「リサイクル」面でのいろんなトライが成されてるからこそ、車両価格が321万円スタートなわけで、まさしく"高級版プリウス"を飛び越えた密かな意欲作なのであ~る。モテやカッコイイだけではない、今までにない小さな高級車。確かに高級ドイツ車にちょっと飽きた人にもいいかもね?

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