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パサートCCに海外試乗! 質実剛健に“艶”までも

CC風味に味付けされた3.6リッターV6

日本導入予定のパサートCCは、3.6リッターV6と2.0リッターTSIの2種類となる。ミュンヘン近郊での試乗では後者は間に合わず、1.8リッターユニットでの試乗となったのだが、1.8リッターであれだけキビキビ走るのだから2.0リッターなら言わずもがな…と思えた。それ故、V6ユニットの仕上がりにより興味を持った。なぜなら、このクルマのクラス感からすればV6の方が“ピッタリ”くるからだ。それにパサートセダンに搭載する3.2リッターV6からの進化の幅も気になる。

新たに搭載された3.6リッターV6ユニットの素性はというと、トゥアレグの3.6リッターV6をリファインしたもの。具体的には縦置きを横置きにすることで、吸排気のとりまわしなどが再設計されている。ヘッドまわりにも手が入り、よりセダン(クーペ)に合った性格にしたそうだ。当然ながら、エンジンマネージメントも変わっている。結果として、トゥアレグの280psに対し、300psを発揮。これは3.2リッターの250psから50psアップというだけに、フィーリングの違いは如実となった。そのテイストはというと、相変わらずの滑らかさで、直4に匹敵する快適な吹けあがりを見せる。出だしからのリニアさは、明らかにトゥアレグのそれとは違う味付け。SUV的な荒々しさは姿を消しているのだ。

トランスミッションは、トゥアレグはアイシン製6速ATとの組み合わせだが、パサートCCは「DSG」と組み合わされる。エンジンを横置きにしたことでこのマッチングが実現したのだが、相変わらずの素早いシフトチェンジと気持ちのいいフィールは、今さら言うまでもない。もしエンジンに若干の欠点があったとしても、DSGと組み合わせればそれを補えることだろう。

駆動方式は2.0リッターTSIはFF、3.6リッターV6は4MOTIONを標準とする。今回は4MOTIONにも改良が施され、ECUの演算速度が早まり、リアアクスルへの伝達速度も高まっている。

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