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グランツーリスモPSPで秋葉原がサーキットに!

■秋葉原がサーキットに!

11月14日(土)、東京・秋葉原で「グランツーリスモ」のPSP(プレイステーション・ポータブル)版を使った1日限定のレースイベント、その名も「Akiba Grand Prix(秋葉原グランプリ)」が開催された。リアルなグラフィックやクルマの挙動などで全世界で不動の人気を誇るカーレースソフト「グランツーリスモ」のPSP版は今年10月に発売。800台以上の車種を収録し、シリーズ最大規模の35コース・70バリエーションもの多彩なコースを用意。PSPならではのアドホック対戦(通信対戦)も魅力だ。

当日はあいにくの雨にも関わらず、メイン会場のベルサール秋葉原には多くの人が訪れ、そのうち約400人以上がグランプリに参戦。ファイナルラウンドまで勝ち進んだ参加者にはSUPER GTで活躍中のレーサー、脇阪寿一さんとの対戦が待っているほか、優勝者には来年3月に発売される「グランツーリスモ5」のクレジットタイトルへ名前が載るなどファンには見逃せないご褒美が!

カービューからはグランツーリスモ歴12年のM君が参戦! 普段は個人プレイ派という彼だがアドホック対戦で結果を出せるのか!? その模様をレポートする。

■5人の“刺客”と対戦!

参加者は、まず予選ラウンドに挑戦。秋葉原の街をサーキットに見立てて設定したというコース上、5ヵ所のポイントで待ち構える凄腕レーサーと対戦し、時間内にゴール。予選ラウンドで全勝した参加者はタイムトライアルに進み、上位12名がファイナルラウンドへの参戦権を獲得できるという流れだ。

参加賞として受付で渡されたAkiba Grand Prix オリジナルのグランツーリスモカラーのマフラーを巻き、早速M君もスタート。秋葉原の街には同じマフラーを巻いた人たちが溢れ、参戦気分も自ずと高まる。

まずはラウンド5 の“フェラーリマン”に挑戦! レーサー1名に対し参加者3人での対戦となる。アドホック対戦に慣れていないためか、コースアウトを繰り返すM君だったが、結果は第2位。見事フェラーリマンに勝利したので、レースクイーンのお姉さんに勝利の赤いスタンプを押してもらう。

この調子でラウンド4の“コルベットマン”にも…と思いきや最終周で抜かれて結果4位に。黒いスタンプを押されて、意気消沈。気を取り直してラウンド3の“メルセデスマン”と対戦。熱い視線で見守るレースクイーンにイイところを見せたいM君。好調なレース運びで赤いスタンプをゲットした!

途中、道に迷ったM君だったが、親切なメイドさんに道を教えてもらいながら次のポイントへ。

ラウンド2の“カウンタックマン”は歴戦の猛者。その巧みなレース運びに、戦いを控えるギャラリーからも「速い!」「巧い!」の声が…。苦戦が予想されたが、なんと赤のスタンプを見事にゲットした。最終となったラウンド1は、お洒落なカフェテラスで“ロータスマン”と対戦。気持ちよく勝利で締めたいところだったが、結果は惜しくも4位。時間内にゴールできたものの、タイムトライアル進出は叶わなかった。無念…。

■アドホック対戦は待ち時間も楽しい!

さて今回のイベント、どんな人が参加していたのか、そして普段グランツーリスモでどんな楽しみ方をしているのか、参加者や関係者の声を集めてみた。

F1、WRC、SUPER GTなどモータースポーツ観戦が大好きな20代男性は、会社の休み時間や自宅でネット対戦を楽しんでいるという。操るのは「NSX タイプR 2002年式」。今回のイベントでは「脇阪寿一さんとぜひ対戦したい!」と意気込みをみせた。

去年からPS3でグランツーリスモ・デビューした20代男性のお気に入りは「カウンタック 1974年式」。ちなみに実生活での愛車はメルセデス・ベンツのSLRなのだとか。「1人でプレイしていると車種がなかなか増えないけれど、アドホック対戦だと待ち時間に知らない人たちとも気軽に車種の交換ができて嬉しい。」

友達同士で参加していた男の子は、若干14歳にしてグランツーリスモ歴9年という強者。今日はレース中に突っ込まれて負けてしまったと悔しそうな表情。「今回のイベントは色々な人がいて面白いです。レースマンに勝って、レーシングカーやチューニングカーが欲しい!」

数々の熱い対戦を応援してきたレースクイーンは、参加者のレベルの高さに驚いた様子。「今回のイベントはスタンプラリーみたいで楽しいと思います。街の一角で対戦しているので、参加者だけでなくいろんな方たちから注目を集めていたようです。」

凄腕レーサーのひとり“メルセデスマン”にもインタビュー。「みんな速い! 今日の成績は、せいぜい2位3位が良いところです。こういった参加型のイベントは楽しいですよね。優勝すればグランツーリスモ5のクレジットタイトルに名前が載るから、皆さんモチベーションが上がるのではないでしょうか。」

■これぞポータブルの醍醐味!

メイン会場では、脇阪寿一さん、川村ゆきえさんがゲストとして登場し、ピエール北川さんの実況によるファイナルラウンドが行われたほか、グランツーリスモ PSP版の体験ブースやゲリラ的にアドホック対戦を挑むレーサー姿の“ブラックマン”も会場を盛り上げた。また同じマフラーが目印となり、参加者同士でクルマのシェア&トレードが行われていた様子。気軽に対戦やシェア&トレードが楽しめる、これぞポータブルの醍醐味といえそうだ。

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