改良版CX-5ディーゼルに好印象。CX-8と同じエンジン搭載でどう変わった?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
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試乗中、アクセルペダルを踏んだり戻したりしながら大げさに加減速してみたが、4気筒→2気筒、2気筒→4気筒へと切り替わる瞬間を体感することは一度もできなかった。「あれ、切り替わってる!?」と『君の名は』のパロディをやりたかったのだが、全然わからなかった。気筒休止技術は現行のVWゴルフにも用いられる。あちらも切り替わった瞬間を体感できない(メーター内に表示が出るのでわかる)。まぁ、振動や音の変化でわかるようでは実用化レベルとはいえないのだろう。
試乗車に特別に取り付けられたモニターによれば、実際には結構な頻度で切り替わっている。2気筒でカバーできる範囲なら気筒休止し、それでは足りない負荷が求められば瞬時に4気筒となる。理論上、仕事量としては2気筒で事足りる場面であっても4気筒とも働かせたほうが(効率は落ちるものの)音と振動は少ないという。また、急激に変化してしまうと乗員に違和感として伝わってしまうので、エンジンの油圧、空気量、燃料量、点火時期などを緻密に制御することで、切り替えの瞬間を目立たぬようにしているとのこと。
気筒休止によって、カタログ燃費は変わらないものの、実走行での燃費を約5%改善できたとマツダは主張する。現在売られるクルマのエンジンはどれも乾いた雑巾を絞るように燃費を追求しているので、実燃費5%改善が事実なら大した仕事だ。とはいえ、なんとも地味なアップデートだ。同じコストをかけてスタイリングを変更するマイナーチェンジもあり得たはずだが、こっちを選ぶあたりがマツダらしい。
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