【どうしてこうなった】トヨタの若者向けブランド「サイオン」が“オフロードバギー”で復活。異色モデルは何を意味するのか？

トヨタ オフロードコンセプト「Scion（サイオン）01コンセプト」「画像：APOLLO NEWS SERVICE」

新たなサイオンブランドの形を提案するモデル

トヨタ車両性能開発担当副社長のドン・フェデリコ氏は、「サイオン01コンセプトは、トヨタの持つ最良の技術と情熱を融合させたもの」と述べています。さらに同氏は、「トヨタのパフォーマンスを新しい空間で体現し、次世代のファンに外へ出る楽しさを提供したい」とコメントしています。

トヨタは今回のSEMAショーで20台以上のカスタムモデルやコンセプトカーを展示しましたが、その中でもサイオン01は特に象徴的な存在といえます。復活という言葉こそ印象的ですが、あくまで今回の車両は市販を前提としないコンセプトモデルであり、現時点で販売計画などは明らかにされていません。

とはいえ、かつての「サイオン」が“若者のためのカーブランド”として提案されたのに対し、今回のコンセプトは“新しい世代がアウトドアを通じてクルマを楽しむ”という文脈にシフトしている点は注目されます。現実味は薄いながらも、トヨタが新しいユーザー体験の形を模索していることを示す1台といえそうです。

（終わり）

（写真：APOLLO NEWS SERVICE、トヨタ）