ついに実現した2.0L幌ロードスターはなぜ手の込んだ仕様に仕立てられたのか? 背景にマツダが“普通の2.0L”を出せない理由も
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 76
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マツダ・スピリットレーシングの前田育男代表は次のように語ります。
「約30年、マツダはファクトリーチームとしてモータースポーツから離れていましたが、MSRを通じて復帰し、スーパー耐久に参戦。参加を広告ではなく“技術開発と人材育成の場”と位置づけています。バイオディーゼルの投入やCO₂吸着装置の検討など、環境技術との融合も進めています」
さらに、「普段は競合するトヨタ、日産、スバル、ホンダとも連携し、次世代のクルマ好き・レース好きの裾野を広げています。その思いを込め、デザインモチーフ“R”のエンブレムに『地球にレーシングの火を灯し続ける』という意思を託しました」
現ロードスターの斎藤茂樹・開発主査は、幌の2.0Lを出す経緯についてこう説明します。
「要望は大きかったのですが、ND登場時に“国内では2.0Lを載せない”と宣言していました。私でNDの主査も3代目となり、『もう出しても良いのでは』との声はありましたが、単なる“グレード追加”では筋が通りません。
そこで、レースで培った技術を量産車に返す“特別版”として形にする。その筋道が、今回の実現につながりました」
MSRロードスターの開発パーツは純正扱いで、他のロードスターにも装着可能。既存ユーザーへの配慮も欠かしていません。
さらに、コンプリート購入者向けのオーナーイベントも企画中とのことです。
メーカー本気のチューニングといえば「M2 1001」(91年発売の特別仕様車、限定300台)や「M2 1028」(94年発売の特別仕様車、限定300台)を想起します。M2はユーザーとの接点を重視したマツダ第2の拠点として立ち上げられたブランドでした。
当時のM2は、走りのカリスマ・立花啓毅を中心に、若い社員が夢を形にしていった印象です。対してMSRは、より“アダルト”で落ち着いた佇まい。いずれにせよ、M2 1001/1028はNAロードスター人気の象徴で、現在もプレミアム価格となっています。
メーカーが本気で作るチューニングカーは、一般ユーザーやショップでは到達できない領域を量産で実現します。MSRロードスターも、その域に達するポテンシャルを感じます。
もちろん、私も抽選に申し込みました。
(終わり)
(写真:小林 和久)
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