「支払総額」で考えれば決して高くない! ホンダ シビックはライバル多けれど魅力十分
掲載 carview! 139
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現在販売されているシビックのグレードラインナップと価格は下記のとおりです。
●LX(CVT)|319万円
●LX(6MT)|319万円
●EX(CVT)|353万9800円
●EX(6MT)|353万9800円
2022年6月上旬時点でのシビックのグレード構成は非常にシンプルで、ベースグレードであるLXと、上級グレードであるEXの2種類のみ。それぞれトランスミッションはCVTと6MTが存在しますが、両者のプライスは同じです。
ベースグレードのLXでも基本的な装備はひと通り標準で付いていますが、EXを選ぶと下記の装備がさらに標準で付いてきます。
・アダプティブドライビングビーム
・LEDフォグライト
・LEDアクティブコーナリングライト
・運転席8ウェイ/助手席4ウェイパワーシート
・BOSEプレミアムサウンドシステム(12スピーカー)
・リアベンチレーション
・ワイヤレス充電器
・コンビシート(プライムスムース×ウルトラスエード)
・EX専用インテリア
・その他…
おすすめグレードは、トランスミッションをCVTにするか6MTにするかは好き好きの問題として、基本的には上級のEXでしょう。1970年代のシビックと違って現代のシビックはなかなかの「車格感」がある中型5ドアハッチバックですので、やはり運転席8ウェイ/助手席4ウェイのパワーシートやBOSEプレミアムサウンドシステム(12スピーカー)+ワイヤレス充電器、ウルトラスエードのコンビシートなどといった豪華装備は、無いよりはあったほうがしっくりくるものです。
シビック EXの353万9800円という価格は「Z世代(1990年代中盤以降に生まれた世代)がターゲットな割には高すぎる!」と批判されることがしばしばあります。しかし現行型のシビックは、EXに限らず多くの装備があらかじめ標準で装備されています。高いカーナビをオプション装備として付ける必要がありませんし、カーナビどころかETC2.0の車載器すら標準装備されているのです。
そのため「支払総額」で考えれば決して割高ではないのが現行型のシビック EXという車ですので、そのあたりを頭に入れたうえで、他車との比較をしてみてください。
シビックのライバルとなるのは、「Cセグメントのハッチバックである」という意味でトヨタ「カローラ スポーツ」と、スバル「インプレッサ スポーツ」になるでしょうか。
カローラ スポーツは、その車名どおり実用的にもスポーティにも使えるナイスなハッチバックであり、全長もシビックより17.5cm短い4375mmですので、「比較的コンパクトな5ドアハッチバックを機動的に使いたい」というユーザーにはシビック以上に向いているでしょう。またハイブリッド車の30.0km/Lという非常に良好なWLTCモード燃費も、機動的に活躍させるうえでは好都合でしょう。
しかしカローラスポーツの全長の短さは「機動力」という面では有利に働きますが、「車としての色気」と「後席の居住性」という点では若干不利になります。このあたりは感じ方や使用環境にもよるので一概には言えませんが、フォルムの色っぽさと後席の広さも重視したいのであれば、おすすめはカローラ スポーツではなくシビックということになります。
同様にインプレッサ スポーツも大変素晴らしい5ドアハッチバックであり、「走行フィールの良さ」という部分ではシビックと甲乙つけがたいものがあります。
しかしながらインプレッサ スポーツの内外装デザインは、シビックと比べてしまうとあまりにも「質実剛健」な感が強いため、人によってはそこが気になるでしょう。これも人それぞれの感じ方次第ではありますが、車としての“色気”を重視したい場合は、インプレッサ スポーツよりもシビックがおすすめとなるでしょう。
いずれにしましても、フォルクスワーゲン「ゴルフ」などの超強豪もひしめくCセグメントという激戦区のなかで、シビックは――正直申し上げれば「ライバルは不在である」と言いたくなる、唯一無二の個性を持った存在です。
機械としての出来は申し分ありませんし、価格も総額で考えれば決して高くはありません。そのため、この個性が気に入ったのであれば、間違いなく“買い”の一台だといえますが、2022年7月にホンダが「e:HEV(イーエイチイーブイ)」と呼ぶ、ハイブリッドモデルの追加がアナウンスされていることを最後に付け加えておきます。
<終わり>
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