清水和夫が18年前のメルセデスE55 AMGを衝動買いした理由とは?
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ダイムラーAG
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最近衝動買いしたW210型の「E55 AMG」の走りの良さに、私は乗る度に感動している。同じW210の「E320 4マチック」には13年も乗っていたので、W210には特別な感情があったのだが、別れはやってくる。スクラップインセンティブでW212のディーゼルに乗り換えると、あのW210のトロッとした乗り味はもうなくなっていた。最近のメルセデスはスポーティになりすぎていないだろうか?
そんな中、W210の味が忘れることができずにいたところ、偶然出会った1999年式のE55 AMGに私は飛びついた。5.6L SOHC V8という自然吸気のマルチシリンダーはもはや絶滅危惧種。さっそく車検を取り、整備する。タイヤとバッテリーが新品になったとき、あのE55の感動的な走りが甦った。全幅は1800mmなので最新のCクラスと同じだが、車高が低いにも関わらず乗り心地が素晴らしくいい。サスペンションはドノーマルだ。
E55 AMGでとあるテストコースのワインディングを走ったとき、W210(2代目Eクラス、1995~2003年)はW124(初代Eクラス、1985~95年)にも負けない名車だと確信した。凹凸のある路面だと車高が低いのでフルバンプしているはずなのに、バンプラバーの特性が絶妙なのだ。フルバンプの反動でもサスペンションは伸び切らない。車体が路面に吸いつく感じがE55の安心感につながっている。さらにスピードをアップするとますます路面に吸いつく。タコの吸盤のような吸いつき感だ。
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