清水和夫が18年前のメルセデスE55 AMGを衝動買いした理由とは?
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ダイムラーAG
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そう、大きなクルマと小さなクルマの衝突では、物理的に小さなクルマが負けてしまう。わかりやすく言うと“金持ちが助かる”ということだ。
21世紀のクルマ社会に求められているのは、大きなクルマと小さなクルマが共存できる環境を作ることで、メルセデスではこのコンセプトを「コンパティビリティ(compatibility)」と呼んでいる。具体的には、大きなクルマは小型車への加害性を考慮し、柔らかく設計することが大切になる。この話を聞いたのがW210の試乗会だったのだ。
Eクラスが小型車に優しいボデイを持つことで、全長3.6mの初代Aクラスが誕生した。W124のように頑丈なボディでは小型車への加害性が大きく、社会全体の正義がないとカリーナ氏は述べていた。クルマ好きにとってW124は永遠の名車なのだが、衝突安全という視点ではW210が新しいコンセプトを持っていたのである。
走りや乗り心地の良さもさることながら、クルマ社会の理想を追求した志の高さが、W210が私を惹きつける理由なのかもしれない。
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