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“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】

“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】

液体水素燃料で富士24時間レースに挑戦するトヨタ

目論見通りの結果にはならず

今回の富士24時間レースでは、“マッチ”こと近藤真彦氏がレーサーとして復帰し、液体水素カローラをドライブすることも話題となった。連日その活動がメディアに取り上げられ、スタート前のグリッドウォークでは人だかりができるなど、今まで馴染みのなかった層にも水素技術への挑戦が広まったことだろう。

技術があるだけでもダメ。カーボンニュートラル社会の実現に向け、メーカーだけでなくユーザーという「仲間作り」も欠かせないのである。

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肝心のレースは、残念ながら目論見通りとはいかなかった。

事前テストで発覚し、対策を施してきた燃料の”カラ打ち(燃料が汲み上げられない状態)”が、レース開始からおよそ1時間、近藤真彦氏のドライブ中に発生した。

制御を変更しすぐに走り出したものの、ナイトセッションに差し掛かった18時過ぎにさらなるトラブルが襲う。事前のテストでは問題にならなかったABS系のトラブルで再度ピットインを余儀なくされた。

ABSはドライバーの安全に関わる重要なシステム。原因究明に万全を期すためにここで5時間の停止。その後走り出すも、再度問題が発生し修復で2時間をロス。合計で7時間以上もピットで過ごすことになった。

ABSという想定外のトラブルによって、結果的には当初の目的であるポンプの24時間連続駆動は叶わなかったが、もう一つの目標である「連続走行周回数:30周」は無事達成することができ、1スティントあたり最長で31周を記録。

GRカンパニーのプレジデントを務める高橋智也氏も「(周回数は)ガソリンで走っているクルマと遜色ないところまできている」と胸を張った。

速さに関しても昨年を上回るペースで走行ができ、水素関連で大きなトラブルも発生せず、一歩ずつではあるが確実に昨年からの進化を感じられるレースとなったようだ。

(次ページに続く)

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