新天皇即位パレード採用記念 センチュリーはプライベート使用も意外といけそう
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:編集部
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後席インプレッションの続き。あらゆる速度域や道路環境でマジックカーペットライドを期待していたが、実際には都心の一般道を40~50km/h付近で走行すると、路面の不整をわりとコツコツ拾う。当たりはソフトなので不快というわけではないが、センチュリーにとって最も大事と思われる速度域でこんな感じなんだと少し意外に感じた。とはいうもののセンチュリー試乗ということで期待値を高めすぎたかもしれない。ただ乗り心地というのはノウハウが重要であると同時に、コストをかければかけるほどよくなっていくのだろう。価格が約3倍のロールスロイス・ファントムはあらゆる局面で前後席ともに乗り心地も静粛性も数段上だった。
後席は背もたれの角度や座面のスライドをセンターアームレストに備わるタッチパネル式コントローラーで左右独立して調整することができる。すべての席に腰を掛けてみたが、やはり要人の定位置とされる左後席が特等席だ。というのも、コントローラーで助手席を一番前へ追いやって足元空間を最大化し、助手席のヘッドレストを前へ倒し、背もたれをマイナスの角度まで前へ倒すと、左リアのサイドウインドウから右リアのサイドウインドウにかけて、ピラーと運転手の頭こそあるものの、なかなかにパノラミックな風景が広がるからだ。
助手席の背もたれには左後席用のフットレストが備わる。背もたれの一部が後ろに倒れて後席の座面とつながり、足を伸ばせるタイプもあるが、センチュリーの場合は助手席が十分に前へいくためにくり抜く必要はなく、背もたれの背後に備わる足置きが倒れて、足を載せるタイプだ。サイドウインドウに備わる白いレースのカーテンが電動ではなく手動だったのは意外だったが、確かに実際に操作してみるとさっと手で開閉するほうが手っ取り早い。
「瑞響(ずいきょう)」と名付けられたウールファブリック仕様のシート地が心地よい。シート地は本来レザーよりもファブリックのほうが高級という位置づけで、だからこそ大昔の高級車は運転席がレザーで後席がファブリックというパターンが多かった。馬車まで遡ると運転席は外だからレザーのほうが雨風に強いという理由もあったのだろう。明るい色合いのウッドも一見して上質だとわかる。そしてシート上部を覆うレースのカバーは、日本の格式の高いホテルのインテリアを思わせる。インテリアの全体が和風テイストなのは、このクルマの客層を考えると理解できる。日本人よりよっぽど日本びいきの外国人にもきっとウケるだろう。
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