新型シトロエンC3は、デザインと同じく走り味もユニークだった
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
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さてこの新型シトロエンC3、まずは目にした途端にそのエクステリアやインテリアのデザインに惹きつけられる種類のクルマだが、ドライビングしてみても破綻のない、よくできた現代的な小型車であることが分かった。
では、どんなユーザーに向いているのかと考えてみると、まずはこのちょっとアヴァンギャルドなスタイリングに違和感を覚えず、魅力的だと感じられることが最初の条件ではないかと思う。もちろん内装に関しても同様だが、インテリアのデザインは意外なほどマトモなものだから、特に問題はないだろう。
もうひとつのファクターはそのドライビング感覚だが、とにかく身のこなしの軽快感が印象に残った。したがってC3には、クルマの挙動に重厚さよりも軽さを求めるドライバーが相応しいと思う。とはいえその挙動は、軽快でありながら決して不安定なものではなく、なかでも特に高速での直進性などはすこぶる落ち着いたものだ、といっていい。
つまりC3は、見た目の印象のとおり、これまでの同クラス車にはなかったユニークなキャラクターを持つクルマであり、そのことがこの新しい小型シトロエンの最大の魅力でもある、と思った。しかもそれが、216~239万円という予想外に低いプライスゾーンにあるという事実も、もちろん大きな魅力のひとつだといえる。
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