Eクラスが大幅改良でCクラスとのデザイン差別化や大幅なデジタル化を導入
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 74
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今回のフェイスリフトにおけるテーマはCクラスとのデザインにおける差別化で、最もはっきりした変化が見られたのがこのセダンである。試乗した「E300e」はアバンギャルド仕様で、まずスリーポインテッドスターを中央に配した底辺が広いAシェイプ状のダイヤモンドグリルはやや大型化され、その左右に位置するヘッドライトはCクラスの胚芽をとった米粒のような形ではなく、細長いアーモンドアイ型になった。またこのモデルからLEDが標準仕様になった。
同時にボンネットには2本のパワーバルジが設けられ、フロントスカートはAMGパフォーマンスモデルのような2本のエアスプリッター風のバーをもつデザインになった。リアコンビネーションライトも横に細長くなり、内側はトランクリッドにまで入り込んでいる。Cクラスとはっきりした区別をつけるのがデザインの意図だが、それは確かに成功している。
搭載されるパワープラントは155kW(211ps)と400Nmの2リッター4気筒ターボ(M654)と90kW(122ps)と440Nmの電気モーターの組み合わせでシステム出力225kW(306ps)と700Nmを発生、標準仕様の9速ATで0-100km/hは5.7秒、最高速度は250km/hでリミッターが入る。またEV航続距離はWLTPで49~53kmとなっている。
インテリアは最新のMBUXが採用され、私の前にはオプションの12.3インチモニターが2枚並んだワイドスクリーンが広がる(標準は10.25インチ2枚)。左右の水平スポークが上下2本に分かれたスーパースポーツステアリングホイール(オプション)は、これまで幅広のスポークに並んだタッチ&スライドパッドが使い難いというサーベイの結果、これを上下に分けることで誤操作を防ぎ、インテュイティブ(直感的)な操作を可能にしている。
最初、見た目ではかえって煩雑になったような印象だったが、確かに操作性は上がっていた。ステアリングリムにはタッチセンサーが内蔵されており、ディストロニック(ACC)作動中の手離しを一層緻密に監視、警告をする。すなわち、これまでのシステムではステアリングホイールのリム部分を握っていなければならなかったが、新型Eクラスは手を添えているだけで自動追従走行が続く。
Eクラスセダンは日本向けには、このE300e PHEVに加えて200のガソリン~220dのディーゼル、そしてE63S AMGまで9種類のパワートレーンが用意されるということだ。
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