新型ゴルフVII に試乗 最新のゴルフは最良か

新型ゴルフVII に試乗　最新のゴルフは最良か

■乗り心地は“ワーゲン版Sクラス”！ [6/6]

走り出して直ぐに気がついたのは以前にも増して高い静粛性と快適でスムースな乗り心地。特に路面からのNVHはまったく感じられず、魔法の絨毯と言えるほどだ。さっそくつけた渾名はフォルクスSクラスである。まさに正常進化ここに極まれりといった感じである。

おかげであまり進化していない特にスムースとは言えないエンジンの方が変わらぬ由の存在感を感じさせる。またストレート走行時からアシストが素直な素養を感じさせるEPSはさまざまなコーナーで適度な操舵力としっかりした剛性感、適切なゲインでドライバーの意思を正しくクルマの動きに変換する。BMW のようなちょっと男らしい抵抗を感じさせる、スポーティなセッティングではなく、万人向け設定で軽く、いわゆる"人馬一体感"を具体化している。

この正常進化はまさにゴルフの魅力そのものと言ってよいだろう。以前に雑誌にも書いたがゴルフは特に乗り心地、操作性、ステアリング特性、そしてNVHに関しては正にメートル原器で避けて通れない存在である。