アウディeトロンスポーツバックにSモデル登場。欧州が売れないEV開発を推し進める理由とは
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office、アウディAG 22
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開発担当のマーク・バウアーはこの電気式トルクベクトリングシステムがアジリティとダイナミック性能の向上につながると説明する。コーナーで外側のリアモーターは内側よりも最大で220Nmまで大きなトルクを発生させ、ブレーキ力ではなく、ポジティブなトルクで安定したコーナリングを実現するわけである。もちろんこのシステムは車速、舵角、横Gをはじめとする車全体の様々なデータを分析して最適なトルク配分を行う。
まずはカムフラージュされたe-tron S スポーツバックに乗り込む。冒頭で述べたようにノーマルのe-tron スポーツバックは昨年11月のロサンゼルスオートショーで公開されているが、Sモデルは未公開なので、試乗会はカムフラージュが施されていた。そのため正確にはわからないが、ボディ周辺にはスタンダードモデルには見られない空力パーツなどが装着されているのかも知れない。一方、インテリアはスタンダードモデルと変わらない。
テストコースのタイトコーナーで、クリッピングポイントでドライブペダルを踏み込んで挙動を見る。通常では明らかにアンダーステアでコーナーの外に押し出されるはずだが、このe-tron S スポーツバックは2.6トンもの重さにも関わらず、ノーズはコーナーの外側へ向かうことなく、ステアリングを切った方向へ向かう。
さらに効果が明らかだったのはスラロームテストで、大きくステアリングを切ることなくパイロンを交わしていく。これまで何度かこうしたシステムに試乗してきたが、このアウディの新しい四輪駆動システムほど自然なコーナリング&ステアフィールをもったものはなかった。これならば一般ユーザーもアクティブなコーナリング走行で恩恵を感じるはずだ。
発売時期や価格は未定だが、新しいクワトロは重いという宿命を持つEVをアクティブかつスポーティに走らせる大きな助けとなって、EVのスポーツ走行を楽しいものにすることは間違ないだろう。残る問題はEVセールス全体の活性化であるが、新型コロナウイルスの感染拡大もあって、自動車業界も全体的に落ち込んでおり、前途多難と言わざるを得ない。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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