ベンツSクラスの新顔 S400ハイブリッド試乗
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:メルセデス・ベンツ日本
交差点に止まると、期待通りSクラスのハイブリッドは静かにエンジンを止めた。内装やインパネは普通のSクラスと同じだが、ナビモニターにはプリウスのようなエネルギーモニターを見ることができる。外観はあえて差別化していない。リアのトランクに付く「HYBRID」のエンブレムがちょっと自慢できるアイコンだ。
試乗コースはドイツ・アウトバーンを半分くらい走る合計250kmのコース。ドイツのカントリー路の制限速度は日本の高速道路と同じ100km/hなので日本の高速走行に等しい。欧州では黄色信号はまず強めのブレーキを踏んでも止まるし、黄色でスロットルを踏むドライバーはまずいない。発進は迅速だ。タイヤが鳴かない程度に速やかに加速する。
そし欧州でよく見かけるランナバウト(ROUND ABOUT)。 イギリス以外は時計回りで右側優先。究極はパリ市内の凱旋門のランナバウトは、数車線もあり、慣れないと、ひとたびはいると数周回らないと出られないとか、内側にクルマを捨ててきたとか言われているほど難所らしい。
このランナバウトの通り方は、空いている時は軽くブレーキを踏んで左だけみて、侵入。真っ直ぐにいくのなら、かるいWレーンチェンジの要領ですり抜ける。つまり、日本で言う急停車急発進が当たり前で、ランナバウトでは旋回ブレーキとWレーンチェンジが日常的に行われている。
そんな交通事情だから、ハイブリッドで燃費が良いからと言って、亀みたいにノロノロした運動能力では生きていけない。日本のお役所が教えるフンワリアクセルなど欧州では通じないのだ。つまり加速力とか最高速度が求められるドイツでは、エンジンを主体としたマイルドハイブリッドのほうがマッチしているのだ。そんな交通環境なので、ハイブリッドでも発進時の加速力は重要だ。
ハイブリッドであることを感じるのは交差点で止まった時だけエンジンが停止し、ブレーキから足を離すとスムーズに始動する時だ。高級車として満足できるアイドルストップ機構である。電気アシストはどうか。まるで加速ブースターのようだ。このアシストは3000回転以下で120km/h以下の時は5秒間だけ使える。
S400ハイブリッドは高級車としての性格を逸脱することなく快適性と実用性を維持しているとろこが興味深い。燃費はS400ハイブリッドが9km/L。参考までにV12気筒ツインターボのS600が6.3km/L、5.5リッターV8のS500が7km/Lであった。
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