新型イプシロン、乗り味はひと昔前の仏車!?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:小林 俊樹
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フィアット500と同じく、明らかに高めの着座位置を持つシートに身体をあずけ、MTかと見まごう形状のシフトレバーをオートモードにして走り出す。想像どおり、シフトアップ時の変速にはギクシャク感がつきまとうが、まぁ許容の範囲ではあるといえるし、それが嫌ならレバーを前後に動かしてマニュアルシフトすれば、変速は気持ちよく決まる。
85psと14.8kg-mを発生する875ccツインエア2気筒ターボは、フィアット500のベーシック仕様より80kg、豪華仕様との比較では40kgしか重くない1090kgのボディを、不満のないペースで加速させる。しかもこのエンジン、トルルルルルッという独特のまろやかなバイブレーションを発しながら回って、2000rpm以下からも有効なトルクを捻り出すから、頻繁にシフトしなくても軽快に加速するのが、のんびり走りたいときには好ましい。
それに加えてイプシロン、シャシーに関する部分でも意外な魅力を見せてくれた。サスペンションが思いのほかに柔らかい設定で、ひと昔前のフランス車の乗り味を連想させるのに加えて、フィアット500より90mm伸びたホイールベースの恩恵もあって、このサイズの小型車にしてはゆったりした乗り心地を味わわせてくれるのである。ハンドリングは決して武闘派ではないが、都内を走った限りではナチュラルな印象をうけた。
というわけでイプシロン、漠然と想像していたのとは違う、明確なキャラクターを持ったコンパクトカーだった。ああいうちょっと癖のあるスタイリングに惹かれて、なおかつソフトでマイルドな乗り味が嫌いでないなら、試してみる価値は充分にあると思う。ゴールドにするかプラチナにするかは、内装の雰囲気に対する好みで決めればいいだろう。15インチタイヤを履くゴールドの方が、乗り心地に関しては一段と有利だと思うが。
※クライスラー300の試乗レポートも近日公開!
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