スバル日産の無資格検査問題で本当に問われるべきは形だけの車検にある
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小沢コージ
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小沢コージ
年末、押し迫った時に行われたスバルの無資格検査問題の2回目記者会見に行ってみた。日産自動車から続く工場の完成検査過程でのある種の現場による簡略化というか、不正問題であり、確かに決まりを守らなかったことは悪いことには違いない。よって記者会見では、第三者とも呼べる法律事務所により数カ月に渡り詳細に調べられた状況分析・原因究明・再発防止策などが長々と報告された。最終的に会見が終わるのに2時間以上かかったと思う。
中でも印象的だったのがメインマーケットたる北米では72ヵ月連続前年越え、2018年も販売台数が伸びるはずで、そうでなければ笑顔でもいい吉永泰之社長の痛恨の極みのような表情だ。同時に不正のディテールを容赦なく追究する新聞・テレビなどの大マスコミの姿勢も。
当然と言えば当然だが、今後の再発防止が最も重要で「専門性の高いCOP監理課を平成29年12月1日に新設」することが発表され、さらに「経営陣が実際に足を運んで変えていきたい」と明言していた。
が、自分は正直なぜ「ルールを守ることの重要性」と「ルールそのものの重要性」を分けて考えられないのかと思った。数々の工場見学をさせて貰い、ユーザー車検を何回もやり、会見を聞いた立場から言うと、日本の車検制度はとっくに大きく変えるべき時期が来ているように思える。
前にもコラムで書いたが、今大切なのはハイテク安全装備の正常動作具合やフロントウィンドウを通して作動するカメラの精度チェックなどの方ではないか。これら機能はまさしくここ数年で装着が始まった、それも非常に高い精度を要求するもので、しかも今やエンジンやブレーキなど重要保安部品に直結している。
比べると今の完成検査が決まったのは1950年代初めのことで、つまり約70年前のルールである。それから多少は検査機械のアップデートなどはあったようだが、内容はぼぼ変わっていない。ざっくり言うとタイヤのサイドスリップ、ブレーキ、メーター類、ライト類、排ガスに対する正常動作テスト。内容は街の一般ドライバーが行うユーザー車検と基本全く同じで、一部ハンマーチェックなどはプロに任せるが、チェックはシロウトでも可能だ。
そして当たり前の事ながら、今や自動車の品質レベルはとんでもなく上がっている。なにしろ50年代初めと言えば初代「プリンス スカイライン」が出る前のことなのだ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
いいクルマだったなぁ…… 「走り」にこだわったマツダ3代目プレマシー新車時試乗記プレイバック
メルセデスと「近代ロケットの父」フォン・ブラウン博士との関係とは? 「220Sポントンクーペ」を愛用し、北米ダイムラー・ベンツの取締役でした
F1エミリア・ロマーニャ決勝速報|フェルスタッペンが逃げ切り優勝! ノリス惜しくも届かず。角田裕毅は10位入賞
悪路のスーパーヒーロー ジープ・ラングラーへ試乗 ロックレールで側面衝突に対応 12.3型モニター獲得
なんちゃってセレブがアストンマーティン新型「ヴァンテージ」を砂ぼこり上げながらスペインで激走!?「打てば響くようなレスポンスだったわ~」
Juju、初サーキットでのトラブルで走行時間削られるも悲観せず「レース後半はチャンスがあるのかな」/SF第2戦
米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 後編 朽ちた名車の味わい
ライバルに先を越され続けた5年間。スーパーフォーミュラ初優勝の牧野任祐が明かす苦悩「言い訳できない環境で勝てず、もどかしかった」
ランドローバー・ディスカバリーの2025年モデルの日本における予約受注がスタート
米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 前編 朽ちた名車の味わい
ベントレーの「V8」がハイブリッドで新設計! W12を上回る750馬力以上の「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」に期待大
リカルド、RB母国戦での予選Q3ダブル進出を喜ぶ「ユウキに比べて苦戦していたけど、僕も少し前進できた」
【装備充実】ミドルサイズSUV「F-PACE」にジャガー90周年特別仕様車を追加 917万円から
スバル「レガシィ」生産終了。あなたが最も印象に残っているのはどのモデル?【写真でチェック】
三菱の軽EV「eKクロス EV」一部改良。グリーンやライラックのお洒落系カラーも登場。価格上昇は控えめ
「ランドクルーザー250」のおすすめグレードとは? 長く乗りたい人は“ナビ選び”に注意!?
コンパクトSUV「キックス」が仕様向上 日産創立90周年記念モデルは装備が充実!
【禁断のアウトドアミニバン比較】新型フリードクロスターとデリカD:5を比べたら、意外と悩ましい結果に…
アウトドアでも人気の日産「キャラバン」が改良 アースカラーな2つの新色も追加!
日産「エクストレイル」仕様向上! 日産90周年記念車も同時に登場、アクセントは「カッパー」
アメリカでハイブリッド勢が大躍進。EV神話のメッキがはがれて…この後どうなる?