デビュー直前! アルファ・ジュリエッタに先乗り
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:小林 俊樹
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今回カービュー編集部が撮影したのは中間モデルのコンペティツィオーネだったが、そのボディを目の当たりにすると、ルックスもジュリエッタの大きな魅力のひとつであることが理解できるはずだ。ジュリエッタのボディは全長4350×全幅1800×全高1460mmとCセグメントのなかでは大きめだが、曲線を多用した官能的なラインで構成されたスタイリングゆえに、視覚的にあまり大きさを感じさせないのもポイントかもしれない。いずれにせよ、アルファロメオ“ジュリエッタ”というロマンティックな車名に相応しい、スポーツライクにしてチャーミングなエクステリアだといっていい。
エクステリア同様にインテリアにも曲線的なデザインが随所に見られるが、そこは居住空間という意味では真面目に仕立てられていて、リアシートには大人が2人、快適に座れる空間が確保されているし、リアのラゲッジルームにも充分な空間が確保されている。ただし、ドア開口部の形状などにはデザイン優先の部分も見られるから、例えば乗降性の容易さといった細部の使い勝手に関しては、ドイツのライバルには若干劣るかもしれない。
さて、コンペティツィオーネで走り出して感じるのは、Cセグメントハッチバックに求められる真面目な要素とアルファロメオらしさが、適度にバランスした乗り味だということだった。最初に感じるのはボディ剛性の高さである。これまでイタリア車は一般的にドイツ車に比べるとボディが緩い傾向にあり、それを乗り心地などから実感させられることも少なくなかったが、ジュリエッタは違う。
コンペティツィオーネのタイヤは17インチのコンチスポーツコンタクト3だったが、不整路面でもタイヤの上下動が粗い衝撃としてボディに伝わることはなく、適度にソフトでしなやかに動くサスペンションが快適な乗り心地を提供し続ける。18インチのピレリPゼロを履いた高性能版、クアドリフォリオ ヴェルデでも、ボディ剛性に関する印象は基本的に同様だったことをつけ加えておこう。
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