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かたい足回りは若者だけのものにあらず。トヨタ ヤリスが考える“万人受け”の走りとは?

かための乗り心地は受け入れられるのか?

新型ヤリスの乗り心地は、ひと言で言えばかたい。全体的にソフトな乗り心地の「ホンダ フィット」とは対照的だ。ダンピングが強めで、首都高の目地段差をダン、ダンと越えていく。路面からの入力をはっきり乗員に伝える代わりに揺れをすぐに収束させるこうしたセッティングを好む人もいるだろう。私自身も若い頃にはこういう足まわりが好きだった。しかし47歳にもなって好みは変わった。もう少し優しいほうがうれしい。

積極的に走らせたい場合には、そうしたセッティングがビシッとハマり、本当にドライビングを楽しめる。まだ試していないが、ワインディングロードを走らせればきっと楽しいだろう。それは足まわりが引き締まっているからだけではなく、自分自身が低重心化に貢献しているように思える低い着座位置、剛性の高さを感じさせるボディ、ステアリングホイールとペダルとシートの関係が適切で調整代がちゃんとあるドライビングポジションなど、よいクルマの基本的な要件がそろっているからでもある。

とはいえヤリスはこれまでのヴィッツがそうであるように、幅広い年齢層に使われるクルマだ。ということは免許人口の比率を考えればわかるように、高齢者こそが最大のボリュームゾーンということになる。人生の大先輩の皆さんはこの引き締まった乗り心地を受け入れるだろうか。そう思って試乗翌日に開発責任者の末沢泰謙主査に「味付けが若者向け、つまり乗り心地がかたすぎやしませんか?」と尋ねた。末沢主査は「我々は高齢の方々が必ずしもマイルドな乗り心地を好むとは考えていません。高齢の方々のマインドは、我々やもっと若い人たちと変わらず、キビキビとした走りを評価していただけると考えています。それはスポーティーな走りを好むということではなく、しっかりとした足まわりにこそ安心感を抱いていただけると思うのです」という答えが返ってきた。

つまりこのかための乗り心地こそ幅広い年齢層を考慮したものだったのだ。「ご飯の炊き方じゃないんだから”年寄り=やわらかいのがよい”と決めつけてはいけませんよ」と開発陣にやんわりたしなめられたような気がした。その時に広報スタッフがプレスリリースをスッと僕の手元に滑らせてきた。「新型ヤリス、発売1カ月で(月販目標の4.7倍に当たる)約3万7000台を受注」と書いてあった。”若者だけではなく幅広い層に受け入れられていればこその初速でしょ”と裏付けているわけだ。まぁ確かに僕自身もご飯は若い時も今もかたいほうが好きだ。

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