メルセデスの誤算? 継続販売が決まった「Gクラス」の大幅改良モデルに先行試乗!
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 16
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 16
ところで2024年以降、同じショールームに並ぶことが予想されるハイテックな“BEVバージョン”に見劣りがしないように、継続生産販売されるICEを搭載したGクラスも、電動化されたEQGと並行してアップデートが行われていることがわかった。
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このアップデートをPRするために、メルセデスGクラスの開発チームは完成に向けての最終開発を終えた新しいICE搭載モデルのプロトタイプの助手席から取材することを許してくれたのである。
テストコースに現れた試乗車はカムフラージュが施されていたが、半世紀近く経過した2ボックスの角ばったエクステリアデザインには大きな変化は見られない。フェンダー上に乗った武骨なターニングライトユニットも健在だが、もちろん歩行者安全のために衝撃が加わると沈み込む設計になっている。
ただしフロントのグリルおよびLEDによる丸形デイライトが組み込まれたヘッドライト周辺は特に厚化粧が施されており、この辺りがリファインメントの中心となっているようだ。同行した開発エンジニアも新しいボディは空力特性の向上が図られていると説明している。
Gクラスのアイコンの一つである頑丈そうなドアグリップの開錠ボタンを親指で力強く押して助手席に乗り込むと、目前にこれも継承された伝統の一つである横一文字のアシストグリップが目に入る。
しかしドライバー正面景色は一変しており、Sクラスから移植された大きな2枚のデジタルスクリーンとマルチファンクションステアリングホイールが並び、音声入力に対応するMBUXを初採用するなど大きく進化している。
また、リアコンパートメントも明らかに居住性が改善され、リアシートのバックレストが分割式になるなど利便性も向上しているが、残念ながらインテリアは撮影禁止だった。
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