カービューも参戦、第27回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース

写真：堀江 正俊

暫定ながらカービューチームはなんと１位に浮上

思わぬ展開に、ピットでは全員総立ちでラップモニターを見つめる。上位チームのハンディキャップ消化で唐突に1位となった喜びと、予想外の展開への困惑が入り乱れる。第2スティントを控えるイワダテは、さっきまでの表情とは打って変わって一人静かに集中力を高めていた。

その後ウダガワはゼッケン55の「START YOUR ENGINES and GENROQ」に抜かれたものの、2位でピットに戻ってきた。

チームのサポートメンバーから渡されたスポーツドリンクを一気に飲み干し、ウダガワは「ここまでは作戦通り。ただ、少し燃料を多く使ってしまった」と話す。

第2スティントはイワダテ。順調に周回を重ねるが、42周目の第1ヘアピンでハーフスピン。幸いマシンにダメージはないが、10秒ほどのロスで4番手に順位を落としてしまう。しかしその後は、背後に迫るプロドライバーからのプレッシャーに必死に耐えピットへと戻ってきた。

ここでカービューチームは給油とドライバー交代を行う。給油の際は規定で3分間停車しなければならない。

ここまで静かに、そして的確に、ドライバーに指示を伝えてきたヤマモト監督の「3分あるから落ち着いていこう」の声がピットへと響き渡る。