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レトロポップな本格SUV FJクルーザーに試乗!

優等生ではなく型破り

遊び感覚の強いリバイバルモデルとはいえ、中身は先代のランドクルーザー・プラドとほぼ同じ。車体はタフなラダーフレーム式だし、副変速機も備わる。カタチだけのなんちゃって4WDでは決してない。

走りはじめて印象的だったのは、乗り心地と騒音の小ささだ。とくに荒れた路面でのゴツゴツ感と、ザラ付いた路面でのロードノイズの抑え込みは「これいいわ~」という言葉が思わず口をついて出るほど。路面が悪くなればなるほど、モノコック構造のクルマでは味わえない余裕の大きさというか、懐の深さを感じることができる。

そんななか、ビルシュタインダンパーを装着する「オフロードパッケージ車」はオンロードでは突き上げが少し強め。オプションのX-REAS仕様はコーナーでのロールが小さくなりスポーティな印象が強まるが、FJクルーザーのキャラを考えると、正直なところさほど有り難みは感じなかった。

というわけで僕がもっとも気に入ったのは標準モデルの足。乗り心地はベストだし、コーナリングも非常に素直。しなやかに足を動かしながら、コーナーでは適度なロールをしながら巨体を一筆書きのようなスムースなラインに乗せていってくれる。

4リッターV6は2トン弱のボディをそこそこ軽快に走らせる。周囲の流れに乗って走る程度ならアクセルペダルには常に踏み代が残っている状態だ。欲を言えば低中速トルクにもう少し厚みが欲しいが、ここぞというときはアクセルを深く踏み込み回転を上げることで必要十分以上の加速を得られる。回転フィールやサウンドは決して洗練されてはいないが、FJクルーザーに高回転までヒュンヒュン回るエンジンは似合わない。現状の、ちょっと無骨なエンジンで不満はないし、むしろそのほうがFJクルーザーにはちょうどいいと思った。

決して豪華ではないし、質感も高くないし、高性能でもない。けれどFJクルーザーには、そういった価値観では表現しきれない魅力が備わっている。まるで家族の一員のように愛着を感じられたり、思い思いにドレスアップしたり…。欠点を徹底的に潰した優等生型商品が氾濫しているいまの時代だからこそ、FJクルーザーのような型破りなクルマに魅力を感じる人が増えているのだ。

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