【知らなきゃ損】実は“革シート=動物が可哀想”じゃなかった。専門家が語るレザーの真実と、捨てられる牛皮“45%”の衝撃的現実
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 32
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 32
【筆者】
かなり昔、ロールス・ロイスのシートにはコノリーレザーが使われていて、そのための牛が飼われていると本で読んだことがありますが事実でしょうか?
【川北】
ハイブランドも含めて、自社の革の良さを強調するために「うちの革は牧場から管理しています」「うちの革製品のための牛がいます」などと言っていた時代もあったのだと思います。このような表現は現在では逆効果ですが、この言い方でブランドの価値が高まる時代があったのも事実だと思われます。
しかし、少なくとも近代では、それらも食肉の副産物が前提です(近代ではない時代の事実はわかりませんが)。
ストーリーとして「○○ブランドのための牛がいる」という程度の言い方であれば、あながち嘘ではなく、ハイブランドや老舗ブランドは、良い牧場の牛の皮が手に入るよう畜産会社や取引のある革屋などと契約しており、原皮の筋のいい牛が屠畜されたら「その革はこのブランドへ」といったような流通があります。コノリーなども間違いなく、こういった類のブランドストーリーかと思います。
【筆者】
仔牛の皮も革製品にされていますが、同じく食肉用の牛さんですか?
【川北】
仔牛はイタリア料理のカツレツなどに使用されますが、食べられる量も少ないので希少です。しかしながら、仔牛の革(こちらももちろん副産物です)はきめが細かく、軽くて丈夫、傷が少ないといった特徴があり、バッグや靴などの高級品にもってこいです。
もちろん産地などによる違いもあるのですが、産地も含めこの辺りのプレミアム原皮は、エルメスなどのハイブランドが随時契約しており、例えば日本など他の国に出てくることは基本ありません。日本でも一部手に入りますが、それは昔からずっと契約しておりルートがある場合のみです
【筆者】
乳牛も革製品になっているんですか?
【川北】
革製品になっています。例えば日本の牛は乳牛の革のほうが使いやすく、人気が高いです。
【筆者】
コードバンなど馬の皮も革製品には見られますが、馬革も食用として飼育されたものの皮なのでしょうか?
【川北】
はい。日本でも熊本や長野、山梨など馬肉の食文化が有名ですし、アメリカやイギリスなどは食べないようですが、その他のヨーロッパやカナダなどでは馬の食文化があります。その食用に供された馬の皮が革製品に利用されています。
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