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フェラーリ599HGTE、じゃじゃ馬かと思いきや…

コストや量産性よりも性能

スペイン・マドリッドの空港からほど近い場所で「599HGTE(ハンドリングGTエボルツィオーネ)」を受け取った。目指すは太陽の街、ヴァレンシア。この国に来た最大の目的は、フェラーリがF1グランプリ終了後の翌週に開催するファン感謝デー、「フィナーリ・モンディアーリ」の取材なのだが、その前に大きなサプライズが用意されていた。

空港から会場に向かうための”足”として用意されていたのが、フェラーリのフラッグシップである12気筒モデル「599」をベースにスポーティネスを強調した「599HGTE」だったのだ。実は、前日に同じ場所であのクリスティアーノ・ロナウドが同じクルマを借り受けてヴァレンシアに向かったという噂を耳にした。熱狂的なティフォシたちが集まることで知られるイベントだが、その“ファン”の中には彼のようなセレブリティも含まれている。

フェラーリというブランドが特別な意味を持つのは今に始まったことではないが、なかでも12気筒モデルには特別な敬意が払われている。創業者のエンゾ・フェラーリが1947年に自らの名を冠して世に送り出した「フェラーリ125S」から続く12気筒モデルの歴史がある。加えて、V8エンジンを積んだ初のフェラーリである「ディノ」ではエンゾが12気筒以外はフェラーリと呼べないとこだわったことからフェラーリのエンブレムを付けずに発売されたとか、すべてのモデルが12気筒であることを前提に1シリンダーあたりの排気量を車名に採用していたなど、フェラーリを巡る「12気筒神話」には枚挙にいとまがない。

エンジニアリングの観点からみても、シリンダー数が多いほうがピストン面積を稼げてショートストローク化しやすいため、高出力型のレーシングエンジンには向いている。またシリンダー数が多くなれば、エンジンの回転運動による振動が抑えられてよりスムーズなフィールが得られる。もちろん、部品点数が多いなどのデメリットもあるが、フェラーリにとって重要なのは、コストや量産性よりも性能なのだ。

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