新型クラウンは歴史の呪縛を解かれパーソナルカーの性格を強めた
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:望月 浩彦
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今やコンパクトカーと変わらないこの全幅のおかげで、室内スペースは横方向には決して広いとは言えない。けれどもダッシュボードからドアまでの連続感が意識された造形に加えて、低いフード、スリム化されたフロントピラーなどが開放感を演出していて、実際には狭苦しく感じるようなことはない。
このインテリアでは2段式のモニターも注目だ。直感的な操作にはタッチパネルが一番だが、視認性を考えればモニターは遠くに置きたい。その相反する要求を満たすための策だが、使ってみればすぐに慣れる。
但し、地図を操作したいのに、下段のモニターに手を伸ばし、地図操作画面に切り替えてというワンアクションが必要となるのは、直感的とは言い難い。細かなところだが、毎日使うとなれば気になりそう。コネクテッド諸機能の呼び出し方も含めて、もう少し動線をスッキリさせたいところではある。
後席の居住性も不満は無い。長いホイールベースによりスペース自体に余裕があるし、6ライトのデザインは開放感と余裕あるヘッドルームをもたらしている。単にデザイン優先ではないのだ。
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