ミニ初のPHEVモデル、クーパー S E カントリーマン ALL4の走りを報告
掲載 更新 carview! 文:竹花 寿実/写真:Kimura Office
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今回登場したミニ クーパー S E カントリーマン ALL4は、この2台のPHEVと基本的にメカニズムが共通である。フロントに最高出力100kW(136PS)/4400rpm、最大トルク220Nm/1250~4300rpmの1.5リッター3気筒直噴ガソリン・ターボを搭載し、6速ATを介して前輪を駆動。そしてリアには65kW(88PS)/4000rpmと165Nm/0~3000rpmを発揮する電気モーターが備わり、後輪を駆動するのだ。つまり、プラグイン・ハイブリッド・スポーツカーのBMW i8のパワートレインを、前後逆に搭載したようなレイアウトになっているのである。
ハイブリッド・システムは、合計で165kW(224PS)と385Nmを発揮する。このスペックは141kW(192PS)と280Nmのクーパー S カントリーマン ALL4を上回り、170kW(231PS)と350Nmを絞り出すJCW カントリーマン ALL4には最高出力で引けを取るものの、最大トルクは凌駕する。
とはいえ、複雑なパワートレインやラゲッジフロア下に搭載される7.6kWhのリチウムイオン・バッテリーのため、車両重量はクーパー S カントリーマン ALL4より130kg、JCW カントリーマン ALL4より105kg重い1660kgと重量級である。カタログには0~100km/h加速が6.8秒と、クーパー S カントリーマン ALL4より0.4秒速く、JCWバージョンの0.3秒落ちとあるが、果たしてその走りはどれほどのものなのか、期待しつつテストカーに乗り込んだ。
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