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NSX改良モデル試乗 見た目はほとんど変わらないが中身は相当良くなった

NSX改良モデル試乗 見た目はほとんど変わらないが中身は相当良くなった

ホンダ NSX 2019年モデル

専用タイヤが静かで上質というNSXの魅力を引き出した

走り出して即座に感じるのはタイヤの違い。路面へのコンタクトがとても柔らかくなった。以前はタイヤの硬いブロックがガツガツとアスファルトの凹凸に引っかかるようにグリップしている感覚があったが、今回採用されたコンチネンタル スポーツコンタクト6は、路面の凹凸を優しく包みこんでグリップを高めているようなフィールで、街中でも上質でしっとり感がある。走行モードをクワイエットモードにしたときの静かな電動モーター走行にもマッチしている。

ちなみにこのタイヤ、2019年NSX専用に仕上げられたスペシャル仕様であり、市販されているスポーツコンタクト6とはコンパウンドもストラクチャーも異なる。専用タイヤを示す認証マークがついていないので知らずに変えてしまいそうだが、この乗り味が好みならディーラーで純正タイヤに交換するべきだ。

2019モデルはそんな細かい話をしたくなるほど、タイヤまで含めた最適な味付けがなされた。コツコツ感は以前と同様にあるが、そのコツコツの角が少しだけとれた丸みある入力になった効果と、タイヤの路面攻撃性が弱まった効果か、車内に響くようなロードノイズも抑えられている。静かで上質というNSXならではの魅力がうまく高められた印象だ。

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