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SLS AMG 国内試乗記 AMGの悲願が叶うとき

AMGの悲願

成り立ち、スペック、見た目、ポジションと、誰が見ても特別な1台であることに間違いないSLS AMG。だがこのクルマが真に特別なのは、完全にAMGの手によって設計された初めての新型車である、という事実にある。その裏側には、AMGの悲願が隠しきれないほどの想いとして横たわっている。

ブランドを象徴するようなスーパースポーツを世に送り出すことを考えたときに、選ばれたパートナーが長年連れ添ってきた自身でなかった場合の悔しさは一体どれほどのものだろうか。そうした状況を、AMGは間違いなく経験してきた。そう、SLS AMGを語るときに、外したくても外せないのがそれまでメルセデス・ベンツのフラッグシップ・スーパースポーツをつとめた「メルセデス・ベンツSLRマクラーレン」との因果関係だ。

SLRマクラーレンは2003年のフランクフルトショーに登場し、その後2006年には722エディション、2007年にはロードスター、2009年に722ロードスターを発表。そして2009年に75台限定のスターリング・モスを送り出した後に生産を終了した。SLRマクラーレンは言ってみれば、1995年から始まったF1におけるメルセデス・ベンツとマクラーレンの15年もの関係を象徴するようなモデルだった。

SLRマクラーレンにはAMGが手がけた最高出力626ps(722では650psにまで向上した)、最大トルク79.5kgmを発生する5.5リッターのV8スーパーチャージャーが搭載されていたが、それでもAMGがメルセデス・ベンツとマクラーレンの共同制作車であるSLRマクラーレンに対してエンジンを供給するだけにとどまったことを、苦々しく思わないはずはなかっただろう。

なぜならこれまでの歴史において、メルセデス・ベンツのスポーツモデルにはAMGが確実に関わっており、その範囲はエンジンだけにとどまらず、サスペンションをはじめとしたシャシー、そして見た目にもわたっていたのだ。なによりAMGは1967年に創業し、1980年代にはメルセデス・ベンツに公式にパーツを供給し始め、1999年以降はメルセデス・ベンツの傘下に収まっている。いわばメルセデス・ベンツと一心同体となって、同社のスポーツモデルを支えてきた経緯がある。しかしSLRマクラーレンでは、エンジンを供給するだけの立場にとどまったわけだ。

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