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AMG GT試乗。ポルシェ911の市場を奪えるか?

FR×新開発V8ターボ×7速DCT

長いノーズとコンパクトなファストバック形状のキャビンのコントラストが目をひくボディは、全長4546mm×全幅1939mm×全高1288mmと、典型的なワイド&ローフォルムを形成している。ボディはほぼアルミ製とされて車重は1570kg(燃料搭載量90%)に留まる。最高出力510psを発生する新開発のV型8気筒4Lツインターボエンジンは、その長いノーズの下に収まり、7速DCTはデフのすぐ前に置かれた、いわゆるトランスアクスルレイアウトを採る。前後重量配分は47:53を実現している。

早速、室内へと乗り込む。ドアはガルウイングタイプではない普通のヒンジ式だが、サイドシルが高く開口面積も狭いので、乗り込みしやすいとは言い難い。

目の前に2眼のメーターが並び、ダッシュ中央にはCOMANDモニター、そこから視線を下ろした所にはタッチパッド付きのコマンドコントローラーと、大雑把なレイアウトはいつものメルセデスなのだが、センターコンソール左右に並ぶスイッチは、たとえば左列が上から、走行モードを切り替えるAMG DYNAMIC SELECT、エンジンスタート、ESP解除、ダンピングの設定という順で、配列に今イチ規則性が無い。またシートヒーターやハザードのスイッチが天井に移されたのも、人間工学的に理に適ったものとは思えず“らしくない”と思わされる。

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